不調を感じていた47万キロ目前のBMW F25 X3、燃料フィルター交換をDIYで実施しました。
今回はDIYで実施した過程を、備忘録として画像付きでまとめました。
もくじ
交換時メモ
- 交換時走行距離:468,250km (前回交換から+125,549km)
- 使用期間:2年11ヶ月(前回交換は2022年7月)
- かかった費用:燃料フィルター代1,734円(+手持ちの工具使用)
- 作業時間:約2.5時間
- 作業実施日:2025年5月25日

燃料フィルターを交換することになったきっかけ
愛車のBMW X3(F25)はまもなく47万キロに到達します。
最近アイドリング時のエンジン振動や、低回転時のエンスト寸前の症状が気になっていました。
原因としてかなりの確率で燃料フィルターの詰まりだと思い、交換を決意しました。
▼前回の記事はこちら
使用した燃料フィルター
今回購入した燃料フィルターはこちらです。
【AliExpress】BMW F25 X3 ディーゼル燃料フィルター ※商品リンク

AliExpressで約1,800円と格安でしたが、品質は純正品と遜色なさそうです。

使用した工具など
作業に使用した工具類は以下の通りです
- スロープ x2
- フロアジャッキ +ジャッキパッド
- ジャッキスタンド+ジャッキパッド x2
- マイナスドライバー
- 8mm,10mm,13mmのソケット+エクステンション+ラチェットレンチ
- 廃油受け
- ホースバンド
- ゴム手袋・軍手
- ダンボール、ウエス類

DIY交換手順
初めての作業内容だったので、YouTube等で予習してから慎重に実施しました。
燃料フィルターの交換にあたり、フィルター脱着時にタンクからの圧力高くてたくさん漏れてくると嫌だなと思い、できるだけ燃料が減った状態にしてから作業を始めました。
作業内容は以下通りです
- ジャッキアップ
- パネル取り外し
- 燃料フィルター固定部取り外し
- 燃料ライン取り外し
- フィルター取り外し
- 新品組み付け
- パネル戻し
それぞれ順に紹介していきます。
ジャッキアップ
整備工場では車ごと持ち上げるリフトがありますが、自宅にはそんなものありませんので、何とかして燃料フィルターのある車体下へ入るスペースを確保する必要があります。
カースロープとジャッキで車体を持ち上げ、作業スペースを確保しました。





フロント側もスペースできるので、ジャッキスタンドを入れてからジャッキをゆっくりおろします(反対側も同様)
パネル取り外し
10センチ弱ですが車体を上げることで、下へ寝て入ることができるようになったので、ここからは潜り込んで仰向けでの作業になります。
床に大きめなダンボールを敷いて寝転がりました。

アンダーパネルを取り外しには8mm、10mmのソケットレンチ、マイナスドライバーを使用しました。





もう一枚、前側のパネルも半分くらい外した方がいいです。
燃料フィルター固定部取り外し
アンダーパネルを取り外すと、燃料フィルターへアクセスできますので、燃料フィルターを固定しているボルト(13mmソケット)を外します。


↑前側のアンダーパネルは一部外して作業スペース確保したほうがやりやすかったです。
燃料ライン取り外し
次に、フリーになった燃料フィルターから、接続されている燃料ホース(車体前方側)を取り外しです。

予習したYouTube動画ではネジ締めタイプのバンドでしたが、実際はカシメ式だったため取り外しに苦労しました。

まぁゴムのホースなので、なんとか強引にグネグネ引っ張っていたら抜けたので助かりました。
もし、抜けなかったらこのカシメを大きめのニッパーなどで切るしかないと思います。

燃料ホースを外すと、古い燃料フィルターに貯まっていた軽油がけっこう出てくるので受け皿は必要です。

漏れてくる軽油受けにはいつもオイル交換に使っている容器を用意していました。
フィルター取り外し
燃料タンク側のコネクタを外して。古いフィルターを取り外しです。


クリップを外した後は、ぐりぐり引っ張ると外せました。
ここの接続部分からほとんど燃料は漏れてきませんでした。
新品組み付け
取り外した古い燃料フィルターからブラケットを付け替えます。




パネル戻し
最後に取り外した順序の逆で部品を戻します。
パネルのビスはどれもあまり締めすぎるとネジ穴がダメになるのでほどほどに締めました。

組み戻しは逆の順序でパネルを戻していくだけですが、車体外側のクリップだけは留めずにエンジン始動後の漏れがないか覗いて確認できるようにしました。
交換後のエンジン始動
さぁ、いよいよエンジンの始動です。
交換後、燃料系統に空気が入る可能性があります。というか、あれだけ漏れたので空気がはいっているはずです。
なかなかエンジンかからない
本当は診断機でのエア抜きが理想ですが、無いので。。。
BMWは電源オンでエア抜きが自動で行われるという説をどこかで見かけたので、、

ACC待機1分ほどでエンジンを始動したところ、セルはいつもの10倍くらいは長く回り続けて一瞬不安になりましたが、無事に始動できました。
漏れがないことを確認してからアンダーパネルのクリップを全て取り付け後、車体を降ろしました。
試運転がてら給油へ
残燃料は警告灯が点くくらい減らして作業したので、すぐにガソリンスタンドへ行って満タンにしました。
交換後の感想
交換後、エンジンの振動が明らかに改善しました。また、エンジンの低回転トルクが向上し、よく走るようになりました。
例えば、いつも通る高速道路の緩やかな登り坂では、これまで90km/h程度だと7速で走っていましたが、交換後は8速のまま粘り強く走れるようになりました。
「元気な走り」の後に感じていたパワー不足や変な振動もなくなり、スムーズで快適な走りが戻りました。
燃料フィルターは忘れられがちな部品ですが、定期交換で車のコンディションを保つことの大切さを改めて実感しました。
DIY作業は約2.5時間で完了。ディーラー依頼だと約1.8万円かかるところ、自分で交換することで費用は約1,800円に抑えられました。
これくらいの作業で明確な改善効果を得られるなら、DIYの価値は大きいと感じます。
まとめ
走行距離が伸びてきて調子悪いと感じている場合は、ぜひ燃料フィルターの交換を検討してみてください。
想像以上に効果を体感できます。
今回不調も再発したことで、年間5万キロ以上走行する私の場合、10万キロを超えるとフィルターの寿命が来ることを実感しました。
やはり指定交換時期(6万キロ)というのは普通なら守っておいた方がいいのだと思います。
結果的に2回続けて燃料フィルターを限界まで使ってしまいましたが、限界がくるとどうなるかということもよくわかりましたので、良い経験ができました。
50万キロ目前のF25とともに、これからもメンテ記録を共有していきます。
同じ作業を検討中の方は、コメントで状況を共有していただけると参考になります。