注文住宅を新築してはや2年3ヶ月が過ぎました。
太陽光発電を導入して毎日発電をしておりますが、丸2年が経過しているので成績を振り返ってみたいと思います。
もくじ
予想発電量
太陽光発電導入前に設置条件を考慮した予想発電量が当初業者から出されていました。
設置容量・メーカー
太陽光のパネルはカナディアンソーラー7.055kWで、パワーコンディショナーは5.5kWです。
予想発電量シュミレーション
月ごとにシュミレーションされており、456kWh~858kWh/月で、年間通すと7,865kWhの発電量予想となっていました。
シュミレーションでは7865kWh/年
実際の成績
太陽光パネルを設置したのが2021年10月途中で、2021年11月よりきれいな1ヶ月単位のデータが揃っていますので各年11月~10月の1年間単位で集計します。
1年目
2021年11月~2022年10月が設置1年目の期間です。
発電実績は、8,918kWhでした。
予想発電量7,865kWhに対して+1,052kWhという結果でした。
2年目
2年目は2022年11月~2023年10月の期間で集計です。
発電実績は、8,847kWhでした。
予想7,865kWhに対して+981Kwhです。
1年目の発電成績よりもわずかに(70kWh)少ないですが、当初の予想発電量よりも1割以上多い状態が続いていましたのでなかなか順調です。
費用効果
これまでの2年間でどれくらい、太陽光発電設置の初期投資費用を回収できたか確認してみます。
導入費用
太陽光発電の導入費用は総額112万円でした。
この初期投資費用がどれくらい回収できているか確認してみます。
固定買取価格
2021年設置のわが家のFIT固定買取価格は19円/kWhです。
全量売電とした場合
10年間はこの固定価格で買取りしてくれるので最低でも発電量kWh x 19円 の価値はあります。
これで計算すると、、
2年間の発電量17,764kWh x 19円/kWh = 337,516円が少なくとも費用回収できた金額です。
1年あたりにすると168,758円分の価値となります。
費用回収年数
初期投資 112万円 ÷16.8万 円/年 ≒ 6.66年
ということで、固定買い取り価格で全量売電した場合、余裕で10年以内に初期投資費用が回収できる計算です。
ただ、太陽光発電の費用効果はこれだけではありません。
自家消費分を考慮
19円/kWhという売電単価に加えて発電している時間帯に自家消費している分も考慮すべきです。
太陽光発電のモニターではログも出力できるので、買電量・売電量・自家消費量それぞれデータがとれます。
それぞれ集計してみました。
自家消費量
昼間時間帯に発電を自家消費している分は上記単価の電力を買わなくて済んでいるということなのでこれも効果になります。
自家消費量は1年目2,907kWh、2年目3,217kWhで、累計6,124kWhが自家消費されていました。
仮に、自家消費した時間帯の買電単価を23円/kWhとして計算してみました。
昼間の時間帯は、電気代単価が月によって異なりますが23円~30円/kWh程です。
※2022年12月~2023年2月は異常に高くて33円/kWhの月もありました
自家消費分 6,124kWh x 単価23円/kWh = 140,852円
よって、自家消費分価値は約14万円/2年とすることができます。
売電量
一方、自家消費せずに売電をした実績は2年間合計で11,639kWhでした。
売電単価は19円/kWhで固定ですので、
(売電量)11,639kWh x 19円/kWh = 221,141円
2年間で実際に約22.1万円の売電収入がありました。
自家消費・売電合計
自家消費分価値 約14万円、売電収入 約22.1万円
合計36.1万円が2年間で投資回収できた費用ということになります。(1年あたり約18万円)
自家消費時間帯の電力単価を少なく見積もって23円/kWhとして計算しているので実際は自家消費分の価値がもう少し多いと思います。
自家消費を考慮した初期投資回収年数
自家消費分の価値を考慮すると、初期費用回収年数はさらに短くなりました。
(初期投資 )112万円 ÷(自家消費&売電)18万 円/年 ≒ 6.22年
つまりほぼ6年で太陽光発電設置の初期投資を回収できる見込みです。
現在2年経過しているのであと4年このまま発電が続けば、以降はずっとプラスの収益になります。
年間で約18万円のプラスなので、FIT終了までの残り4年間で72万円ものプラスとなる計算ですのですごいお得です。
まとめ
太陽光発電はただエコなだけじゃなく、経済的にもかなりお得なことが実際に運用してこうして計算してみてはっきり実感しています。
以下、設置以来の発電成績を簡単な表にしてみました。
当初、自家消費分については実際に運用してみないとわからなかったのですが、結果的に累計で約37%もありました。
2022年後半~2023年3月くらいまでの電気代が高い時期は特に自家消費を増やすよう努力していましたので思った以上に自家消費ができています。
この自家消費率向上が太陽光発電の効果を押し上げるので、引き続き意識していこうと思っています。
設置コストがすごく重要!
太陽光発電を導入するときは適正な価格で導入できるかがすごく重要だということを改めて思いましたので、これから太陽光を設置する方はよーく業者、設置パネルを比較検討することをおススメします。
適正な価格で太陽光発電設備を設置していないと初期投資回収年数がかなり変わってくる、もしくは先に10年の固定価格買取期間が終わってしまうこともあり得そうです。
あと、よく蓄電池も設置するか迷うのですが計算してみると現在の設置価格だと投資費用回収するのが難しいと思います。
後付けでも蓄電池は設置できるので私はもう少し低価格で高効率な蓄電池が出るのを待とうと思います。
2024年のFIT価格でも効果あり!
2024年に太陽光設置のFIT価格は16円/kWhですので、私の設置時期(19円/kWh)よりも条件悪いですが、同様に計算してみると約7~8年で設置費用を回収できる計算でした。
少しでも高効率低価格のパネルを設置することができれば、中長期でみたら太陽光発電は間違いなくお得ですね。
実際に運用してみて経済的効果が実証できているので、戸建てにお住まいもしくはこれから建てる方は太陽光発電設置は必須だと思います。
ぜひシュミレーションして検討してみてください!
(うちも、屋根形状も片流れに変えてより多くパネルを載せればよかったなぁと思っています)