入館無料の敦賀あっとほうむで半日遊んだ|カブトムシとソーラー工作

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夏休みの日曜日、家族で福井県敦賀市の「あっとほうむ」まで日帰りで行ってきました。

ここに来るのは何度目かになります。何度も来てしまう理由はシンプルで、入館も駐車場も館内の体験も全部タダなのに、小学生以下の子どもが本気で半日遊べてしまうからです。

しかも来るたびにイベントの中身が違います。この日はカブトムシとの触れ合いコーナーと、ソーラー工作の教室に当たりました。

あっとほうむの外観。原子力の科学館あっとほうむと書かれた入口
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敦賀のあっとほうむは入館無料で朝から夕方まで開いている

正式には「原子力の科学館あっとほうむ【福井原子力センター】」といいます。エネルギーをテーマにした体験型の科学館です。

項目内容
所在地福井県敦賀市吉河37-1
入館料無料(駐車場・館内の体験もすべて無料)
開館時間9:00〜17:00
休館日年末年始
アクセス北陸道 敦賀ICから車ですぐ
公式サイトhttps://www.athome.tsuruga.fukui.jp/

入口に「入館無料 ご自由にお入りください」と書いた案内が出ていて、受付で何かを買う必要もありません。この気軽さがいいところです。

ボタンを押す、体を動かす、乗ってみる系の展示が多いので、説明が読めない年齢の子でもとりあえず楽しめます。

館内に掲示された本日のタイムスケジュール画面。あっとシアターの上映時間が並んでいる

着いたらまずこのタイムスケジュールを見ます。シアターの上映やイベントの時間がここに全部出るので、これを見てから回る順番を決めると無駄がありません。

入ってすぐのところにも、太陽電池で動く虫型のロボットを走らせる台が出ていました。座り込んですぐ手が出るあたり、つかみとしては完璧です。

太陽電池で動く虫型ロボットを走らせる展示台

この日のイベントはカブトムシとソーラー工作

カブトムシは木の棒に自分から歩いて移ってくる

夏休みのイベントとして「ドキドキ!暗闇の森の昆虫探検」が開催されていました。期間は2026年8月1日から8月23日までです。

館内に真っ暗な森が再現されていて、ライトを持ってカブトムシを探すという趣向でした。

触れ合いは、手に直接乗せるのではありません。乗せる用の木の棒を貸してくれて、カブトムシのお尻をそっと触ると、自分から棒のほうへ歩いて移ってきます。この移り方が面白くて、子どもも怖がらずに触れました。

貸してもらった木の棒に歩いて移ってきたカブトムシ

暗くしてあるので気づきませんでしたが、あの森には全部で50匹くらいいるそうです。言われてから思い返すと、ちょっとすごい話ですね。

昆虫イベントは有料の施設だと数百円取られることも多いので、これが無料というのはかなりお得感がありました。

ソーラー工作はキャンセル待ちで滑り込んだ

もうひとつが、太陽光で動くおもちゃを組み立てるソーラー工作の教室です。夏休みサイエンスパーク(2026年7月18日〜8月26日)の一環で、日替わりの工作教室が毎日開かれていました。

こちらは予約制で、うちは予約が取れていませんでした。ダメ元で窓口に行って「キャンセルが出たら入れてください」とお願いしたところ、運よく空きが出て参加できました。

工作教室でソーラーのおもちゃを組み立てているところ

工作自体は小さい子でも親が少し手伝えば完成できるボリュームでした。太陽に当てると動き出す瞬間のリアクションが良くて、これは連れてきて正解だったなと思いました。

予約制のイベントが埋まっていても、現地でキャンセル待ちを聞いてみる価値はある、というのがこの日の学びです。

常設展示だけで2時間は遊べる

イベント目当てで来たつもりが、結局いちばん長くいたのは常設展示のエリアでした。

静電気と電磁石は大人が見ていても面白い

プラズマボールに手をかざすと、指先に向かって放電の筋が集まってきます。子どもは両手でずっと触っていました。

プラズマボールに手をかざす静電気の展示

電球がびっしり並んだ壁は、みんなで協力して発電する遊びです。ペダルを漕ぐ人、ボタンを叩く人、ハンドルを回す人に分かれて、制限時間内に壁のてっぺんまで電球を点けられるかを競います。3人そろわないと上まで行かないので、自然と声を掛け合うことになります。

壁一面に電球が並んだ発電体験の展示

床の下に仕込んだコイルで人形を動かす電磁石の展示もあります。仕組みの説明パネルが横に付いているので、聞かれたときに親も答えられるのが助かりました。

電磁石の仕組みを体験できる展示

体を動かして遊ぶコーナーも2つあります。

床が光る円形のエリアは、光ったところを踏んで得点を稼ぐゲームです。狙って踏みに行くので、じっとしていられない年齢の子ほどよく走ります。

床が光る円形のエリアで走り回る子どもたち

壁一面に映像が映るプロジェクションのコーナーは、映像の中の的にボールを投げて得点を入れる遊びです。小さい子が夢中になるやつで、ずっと投げ続けている子が何人もいました。

壁一面に映像が映るボール投げの展示

あっとシアターのクイズゲームで3位だった

あっとシアターでのイベントも毎回あります。

上映は30分おきくらいの間隔で、内容は回によって「ゲームのみ」と「ゲーム・クイズ」に分かれています。

この日は12時ごろから「あっと ザ アドベンチャー」の上映がある、と入口の掲示に手書きで出ていました。

あっとシアターの上映時間を書いた掲示。あっとザアドベンチャーの次回上映は12時ごろ

座席のひとつひとつに端末が付いていて、スクリーンに出る問題にみんなで回答していく参加型の形式でした。

あっとシアターの座席。各席に回答用の端末が付いている

ゲーム内容は参加してのお楽しみですが、子供でも難しくなく直感的に操作できるものでした。

残り時間がスクリーンに大きく出るので、手元の端末を急いでタップすることになります。各席の子供達は夢中になってやっていました。

スクリーンにゲームの残り時間が表示され、手元の端末で回答している場面

うちらの席の結果は3位。惜しい。

ゲーム結果の画面にあなたのチームは3ばんめだったよと表示されている

奥には原子力発電の仕組みを模型と映像で見せるエリアと、アトミックランドという体を使って遊ぶコーナーもあります。この辺りは上の子のほうが食いついていました。

原子力発電の仕組みを模型と映像で見せる展示エリア
アトミックランドの映像を使った体験コーナー

建物自体は古いのですが、中の設備や展示物は新しくて、トイレもすごく綺麗でした。しっかりお金がかけられている感があって、これで無料なら十分に満足できると思います。

無料の裏側にある電源三法交付金

毎回思うのが「なんでこのクオリティで無料なんだ?」ということです。

背景にあるのが電源三法交付金という仕組みです。電気料金に上乗せされている電源開発促進税を原資に、発電所のある地域へ国から交付金が回ります。

県が公表している最新の数字は令和6年度ぶんで、こうなっています。

令和6年度金額
電源三法交付金(福井県が受け入れた総額)約179.8億円
核燃料税(福井県の税収)約127.3億円
原子力広報用展示品等の整備約3,240万円

出典:福井県「原子力発電所の立地によって福井県にもたらされる効用について 交付金・核燃料税」(2026年4月1日更新)/福井県「電源三法交付金制度等の手引き 令和7年度版」(PDF・92ページ)

面白かったのが3行目です。交付金には「原子力広報研修施設整備事業」という枠があって、周辺住民に原子力の知識を広めるための施設を作ったり、展示品を入れ替えたりする費用に充てられます。

福井県のこの枠の交付実績を見ると、昭和51年度に1億9,277万円で施設が整備され、そのあとも数年おきに展示品の更新が続いています。令和6年度は展示品等の整備に3,240万円。あっとほうむが今年で開館50周年なので、この昭和51年度の施設がまさにここです。

つまり、うちの子がずっと触っていたプラズマボールも、3人で協力して電球を点ける発電の壁も、この枠で毎年少しずつ入れ替えられているものだ、ということになります。無料の理由が数字で追えるのは、けっこうスッキリしました。

もちろん、交付金で作った施設の維持費が後々の自治体財政に効いてくるという指摘は昔からあります。ただ、無料で遊ばせてもらう側としては、そのお金がどこから来ているのかを子どもと話せるくらいがちょうどいいのかなと思いました。展示自体がまさにエネルギーの話なので、ネタには困りません。

まとめ

半日遊んで、財布から出たのは高速代とお昼代くらいでした。

  • 入館・駐車・体験すべて無料
  • 小学生以下の子どもがしっかり楽しめる体験型展示
  • イベントは時期ごとに変わるので、複数回行っても飽きない
  • 予約制のイベントは、現地でキャンセル待ちを聞いてみる価値あり
  • 着いたらまずタイムスケジュールの画面を確認する
あっとほうむの入口にある記念撮影用の看板

敦賀ICからすぐなので、北陸方面のドライブや旅行のついでに組み込むのもアリです。この日は午後にもう1か所、7月にオープンしたばかりの「かにファクトリー 甲羅組」へ回りました。

この夏はもう少し遠くへも走っていて、そちらは連載でまとめています。

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次はまた別の季節に来て、違うイベントを狙ってみます。

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