電気自動車のBYD ATTO3を実際に運用していて、自宅充電がすごくお得だという記事を以前書きましたが、それよりももっとお得なEV充電を見つけています。
ただでさえもお得な電気自動車の燃費換算がすごいことになりました。
自宅充電であれば燃費換算約55km/Lくらいという内容でしたが、もっとお得に充電する方法がありました。
もくじ
燃費換算85km/Lの充電方法
自宅充電では200V x15Aの3kW出力での普通充電を深夜料金の時間帯にするというものでした。
以前の記事内では下記前提での自宅充電燃費換算計算が約55km/Lでした
- 電気料金:20円/kWh (関西電力の夜間料金 燃料調整費、再エネ賦課金込みの概算)
- EV電費:6.5km/kWh (BYD ATTO3の普段乗り累積電費)
- ガソリン単価:170円/L
イオンの急速充電WAON払いが最強
外出先での急速充電は自宅充電と比べて割高なところがほとんどですが、イオンではなんと30分300円で急速充電ができてしまいます。
イオンのEV充電器では各社充電カードの他にWAON支払いが利用できます。
このWAON支払いだと30分間300円と、バグった値段なのです。
自宅から最寄りのイオンでは50kW出力の急速充電が2基あるのでそこで実証してみました。
出力50kWで30分間流し続けることができれば理論上300円で25kWh充電できる計算ですが実際はどれくらい充電できるのか確認できました。
実際にイオンで充電してみた
いつも行っているイオンで夜の空いている時間に50kW機で充電しに行ってきました。
充電開始時
充電残量25%からのスタートです。
充電中
充電終了
30分経過で充電終了。残量は25%→66%になりました。
30分で入れられる充電量
30分でどれくらいATTO3へ入るかを計算してみます。
25%で開始→66%で終了なので41%分充電が増えています。
41%をkWhに換算すると、
58.56kWh(ATTO3のバッテリー容量)x 41% ≒ 24kWh
です。
充電中、車両側表示で充電出力は47〜48kWをキープしていました。
50kW機のほぼ上限出力で30分入ることができています。
充電SOCが上がって電圧が上がると出力は少し上がりますので後半はずっと48kW以上流れていました。
kWh単価は
今回、WAON支払い300円で24kWh入りましたので、1kWhあたり単価は300円÷24kWh=12.5円/kWhです。
これって深夜電力を使っての自宅充電(約20円/kWh)よりもかなり安いです!
夏季は出力制限あり
注意点として、うちの近くのイオンでは、夏季(7月〜9月?)は充電出力が30kWに制限されています。(貼り紙があるので充電前にわかります)
時間単位課金なので、充電量が下がった分だけ損になるので充電制限があるとあまりメリットがないです。
30kW出力であれば、計算してみると自宅で充電するのとほぼ同コストですのでわざわざ外で急速充電する必要はありません。
燃費換算を計算
イオン50kW機での30分間急速充電を自宅充電の計算と同様に燃費換算してみました。
1000km走行に必要な電力量と料金で計算
1000km走行に必要な電力量→電気代(12.5円/kWh)→同価格で入れられるガソリン量計算で、EV充電コストをガソリン燃費に換算します
1000km ÷ 6.5km/kWh = 153.84kWh (必要電力量)※ATTO3の通算電費は約6.5km/kWh
153.84kWh x 12.5円/kWh = 1923円 (←1000km走行時の電気代)
↓
1923円 ÷ 170円/L ≒ 11.31L (電気代同等で入れられるレギュラーガソリン量)
ATTO3走行1000km分のAEON充電器電気代で入れられるガソリン量は11.31L。
これを燃費に計算し直すと、
1000km ÷ 11.31L = 88.41km/L
ということになりました。
燃費88km/L!
めっちゃすごいです。
充電残量85%以上で出力制限
また別の日に今度は充電残量60%くらいから急速充電をしてみました。
すると、SOCが85%になった段階で充電出力が下がってきました。
そこから充電が終了する90%まで30kWちょいの出力でした。
複数回やっていずれも85%で出力低下があったので明確なしきい値となっているようです。
オトクすぎるイオン充電
イオンでのWAON払いによる充電は、はっきり言ってお得すぎます。
さすがにこれは長続きしない(値上げされる)と思いますが利用できるうちは利用していくつもりです。
自宅充電が基本は変わらず
自宅充電でも燃費換算55km/Lと、十分お得なので基本はあくまでも自宅で充電を行います。
イオンに夜な夜な買い物に出かけたいとき、かつATTO3の充電残量が45%以下になっていればイオンで急速充電を行う作戦で行こうと思います。
45%以下からの充電であれば、車両側で出力制限がかかる85%に30分間でちょうど到達するので一番受電できます。
電気自動車ってオトクな充電方法を計算して行うというマニアックな楽しみ方もあるので、車好きな私は楽しく乗れています。
イオン充電は全国のEV乗りに知られて混雑してほしくないですが、オトクなのは間違いないと思います。
もっと国内でEVの車種選択肢が増えて、充電インフラもどんどん整備されていってほしいですね。