こんにちは。
注文住宅の打ち合わせが進み、設置予定の窓が決まった後の話ですが、窓の種類についてよーく考えて決めました。
窓が住宅性能に大きく影響し、非常に重要なのは詳しく調べているといろいろとわかってきます。
今回は私たちの選んだ窓と、決めた理由を記事に残しておきます。
(2021年7月追記)APW330取り付けられました
もくじ
そもそもの窓の数を減らした
以前、窓の数を減らしたということはお話しました。
窓の配置とサイズを決めると、そこから構造の計算を始めてしまうので設計士の方と一緒に良く考えて決めました。
提案はLIXILサーモスX
工務店からの提案ではLIXILサーモスXのシリーズで提案していただきました。
サーモスXとは?
窓枠がアルミ(外側)+樹脂(内側)のハイブリッド構造の窓で窓枠が、スリムでデザイン性と断熱性能のバランスがとれたサッシです。
アルミ樹脂複合サッシで樹脂窓と同等という断熱性能の高さを全面に出し、スタイリッシュなデザインが魅力的です。
LIXILサーモスX提案の理由確認してみた
設計士からは十分な性能あり、デザインも良いのでサーモスXの提案をいただいていました。
私たちの契約した工務店は高気密高断熱の家づくりが得意でなので窓の断熱性能にも配慮し、サーモスXを標準仕様としています。
他の窓選択肢はAPW330
他の選択肢がないか、確認したところ価格が近いYKKapAPW330を採用するケースも以前はあって最近はデザイン性の優れたLIXILサーモスXを主に提案しているとのことでした。
APW330とサーモスXでそれぞれ見積もりを取り、安い方にするというパターンでやることもあったようです。
サーモスXとAPW330の違い
LIXIL vs YKK
それぞれサッシの大手LIXIL(旧トステム)が作るサーモスXとYKKapのAPW330というメーカーが違います。
LIXIL・YKKいずれも同じような商品展開で、窓種類もほぼ同じものを揃えているので家中の窓をどちらかに統一するのが一般的なようです。
樹脂かアルミ樹脂複合か
大きな違いは窓枠がオール樹脂(APW330)か樹脂アルミ複合(サーモスX)であるということです。
オール樹脂の窓枠だとアルミ樹脂複合と比較して強度の関係で窓枠が太くなります。実際にサーモスXの方が窓枠がスリムですっきりしています。
サーモスXはすっきりした窓枠がウリなのでカタログでもしっかりアピールしています。
窓枠の断熱性能
熱伝導に関してはAPW330の樹脂性の方が低く、断熱性が高いです。
APW330のカタログではしっかり樹脂枠の断熱性高さをアピールしています。
サーモスXはアルミ樹脂複合なので枠部分の断熱性は比較すると低くなります。アルミ断熱性の弱点を補うため、内窓側は樹脂とし、できる限り枠部分を細くすることでデザイン性と窓全体の断熱性能を高めています。
こちらのサーモスXのカタログページは上のAPW330よりも熱貫流率が良い(1.03w/㎡・K)数値となっていますが、これはサーモスXのカタログに載せているものはトリプルガラス・クリプトンガス仕様の上位モデルで価格帯もだいぶ変わってきますのでアテにできません。
ガラス部分は大差ない
ガラス部分はいずれもLow-Eペアガラス・アルゴンガス入り仕様、樹脂スペーサーで比較すると性能はほぼ同じです。カタログでも熱貫流率1.2w/(㎡・k)と同じです。
差が出るのは窓枠部分ですので、サーモスXはガラス部分を広く取ることと、高価なトリプルガラス・クリプトンガス入り仕様を用意することでカタログ上の性能は見かけ上良くしているようです。
実際に計画中のサイズで比較
では、同一のLow-Eペアガラス・アルゴンガス・樹脂スペーサー仕様で計画中の窓サイズでの性能値を比較することにしました。
それぞれ熱貫流率をカタログから調べてみました。
窓の種類ごとの熱貫流率は、YKKapの性能表示ページ、LIXILのカタログページに載っていました。
私たちの家で使用している窓をAPW330とサーモスXで一覧比較にしてみました。
場所 | サイズ | 窓種類 | 熱貫流率 (サーモスX) | 熱貫流率 (APW330) |
---|---|---|---|---|
リビング | 18320 | 引き違い | 1.70w/(㎡・k) | 1.36w/(㎡・k) |
キッチン | 16030 | よこすべり | 1.52w/(㎡・k) | 1.31w/(㎡・k) |
寝室 | 16005 | 高所用 よこすべり | 1.53w/(㎡・k) | 1.36w/(㎡・k) |
子供部屋 | 16007 | 縦すべり +FIX | 1.52w/(㎡・k) | 1.31w/(㎡・k) |
家事室 | 11920 | 引き違い | 1.70w/(㎡・k) | 1.36w/(㎡・k) |
畳コーナー | 16005 | FIX | 1.52w/(㎡・k) | 1.31w/(㎡・k) |
畳コーナー | 03609 | たてすべり | 1.52w/(㎡・k) | 1.31w/(㎡・k) |
(断熱性能は数値が低いほど良いです)
実際に計画中の主な窓を比較すると、やはりAPW330のほうが全てにおいて断熱性能が良いことがわかりました。
サーモスXをトリプルガラス等にすれば逆転するのでしょうが価格に大差がついてしまいます。
何を重要視するか
以上のことから、デザインのサーモスX、断熱性のAPW330ということがはっきりわかりました。
建築予定地の寄港は冬の最低気温-2℃~0℃程で大阪都市部より2~3℃程度低い感じのところですのでサーモスXでも十分な性能だとは思います。
価格は両者ほぼ一緒(実際の価格)
見積価格はサーモスX:902,900円、APW330:961,900円でした。
実際の価格差は非常に少なかったです。APW330のほうだけリビング窓にシャッターをつけた見積もりですのでAPW330の方が少しだけ安いかほぼ同価格でした。
メーカーホームページに定価は載っていますがハウスメーカーごとの「掛け率」というのがあり、実際に両者見積してもらって確認しました。
価格が同じといえるので上で検証した断熱性能の差とデザイン性をどう判断するかということになります。
断熱性能重視でAPW330を選択
私たちは少しでも快適に暮らせるよう同価格帯で断熱性能が高いAPW330を選択しました。
導入予定の全館空調は小屋裏エアコン1台で家全体を空調する予定なので、少しでも窓の性能を上げておきたいという思いもありました。
デザイン性について、今住んでいる賃貸の家って窓枠よく見たら太いですけど特に気にならないですしね。
まとめ
注文住宅の窓を決めるのって配置とサイズから始まりかなり時間がかかりました。
事前に知識もないので何度も見積取ってもらったり、アドバイスいただいたりと担当の設計士の方には大変お世話になりました。
自分たちで調べて納得した窓を選べて満足しています。
実際に住んでみてどうなるかはまだわかりませんがとても楽しみでもあるので家が完成したら窓についても感想を残したいと思います。