東京都の実証事業に参加してEVの8kW充電器を無償設置する案件を先日記事にしたところですが、問題が発生しています!
まちエネに契約変更しようとしている方は注意です!
もくじ
電力契約変更が必要
実証事業へ参加して充電器無償設置の対象となるにはMCリテールエナジー社(まちエネ)の「昼わっ得プラン」へ契約変更をする必要があります。
https://www.wallbox.yourstand-ev.com/plan
実際に申し込んでみた
こんな良い案件はないと、東京都の実証事業予算が無くなる前にとすぐ申し込みをしました。
充電器(Wallbox パルサープラス)の設置環境は問題いのですが、問題は電力契約でした。
契約容量がありえないくらい高い!!
電力契約にあたり、必要事項入力して申し込んだところ分電盤の写真を送ってくれとのこと。
嫌な予感がしましたが、正直に分電盤の画像をメール送付しました。
後日電話があり、驚愕の内容を伝えられたのです。
100Aのブレーカーがついているため最大20kW流せるので契約容量は20kVA契約になるとのことでした。
耳を疑いました。
うちは一般家庭ですし、20kWも電力を使用できるわけがありません。
20KVA契約の基本料
まちエネの昼わっ得プランの基本料計算(関西電力エリア)は下記通りです。
6kVA未満 | 1契約につき 1,650.00円 |
---|---|
6kVA以上 | 1kVAあたり 323.41円 |
つまり、20kVA契約になると
323.41円/kVA x 20kVA = 6468.2円
となってしまいます。
基本料だけで6,468円って、、、、、。
ありえないですよね。
我が家の最大電力量
実際の電力使用実態について改めて確認してみました。
うちは太陽光発電を設置しており、売電・買電を常時モニタリングしているので30分単位で細かくログが残っています。
過去の傾向を見てみると、冬の暖房使用期間、特に寒い日は最大電力量は多くなりがちです。
それでも2024年2月に記録した30分あたり3.85kWhというのが最大でした。
1時間あたりにすると7.7kWhです。
当時は3kW出力でBYD ATTO3の充電をしており、同時にエコキュートの給湯と暖房、食洗機使用があった状況です。
意図的に安い深夜電力料金に合わせて集中使用して、それでも8kWに満たないピーク電力量ですので、今回言われた20kWというのはあまりにもかけ離れています。
考えられる対応策
この高すぎる基本料金に対してどうするかですが、いくつか選択肢が考えられます。
- まちエネへ交渉
- 分電盤ブレーカー変更
- そのまま20kVA契約
- 契約破棄
費用がかからないと思われる順に並べてみました。
まちエネへ交渉
まず第一に、電話口では事務の方が口頭で伝えてきただけの為改めてメールで使用実態を伝えて適切な契約容量へしてもらえるよう交渉してみます。
現状の契約容量は関西電力時代から8kWですので、それに準ずる契約容量であれば許容できます。
仮に8kVA契約であれば323.41円 x 8 = 2587.28円です。
現状は2,200円弱の基本料ですので若干割高にはなりますが、許容できる範囲です。
もしこの交渉が受け入れられないようであれば第3者としての意見を聞きたく、消費生活センターにでも相談してみようと思っています。
分電盤主幹ブレーカー変更
まちエネが固くなに交渉ができないのであれば、主幹ブレーカーを現在の100Aから変更してしまうのもありかなと思っています。
約款の27ページ目には下記記載があります。
(4) 最大需要容量
関西電力エリアの最大需要容量 6 キロボルトアンペア未満(旧一般電気事業者の従量電灯 A
相当)であることの決定は、負荷の実情に応じてお客さまと当社の協議によって行います。
なお、契約容量または最大需要容量が 6 キロボルトアンペア未満であるか不明である場合、
計量器の最大容量が 60 アンペア以下であれば、最大需要容量が 6 キロボルトアンペア未満で
あるものとみなします。また、計量器の最大容量が 60 アンペア以上であれば、最大需要容量
が 6 キロボルトアンペア以上であるものとみなします。
電気の使用実態に応じ、契約容量が不適切と当社が認める場合においては、当社はその理由を事
前に通知の上、6 キロボルトアンペア以上へ契約容量の変更をすることができるものとします。
このような記載があったので60Aのブレーカーに変更すれば6kVA未満契約が可能なのかと確認しようと思います。
6kVA未満基本料だと1650円ですので、多少費用がかかってもブレーカー変更工事するメリットはありそうです。
60Aあれば足りる
家のブレーカーは現在100Aのものがついていますが、60Aあれば十分足りる計算です。
EVを6kW充電した場合は最大30A流れると残り30A余力。
うちのエアコン・エコキュートは200Vの為、同時稼働したとしても電流量としては抑えられるのでよほどのことがない限り60Aブレーカーで不自由なく生活できます。
そもそも、まちエネは昼間の太陽光発電がある時間帯が安いのでそこで集中利用させるようになります。
昼間は太陽光発電の自家消費分最大5.5kWも優先的に使えるのでかなり余力があるはずです。
そのまま20kVA契約を受け入れる?
結構ダメな選択肢ですが、そのまま20kVAで契約するという選択肢も一応考えています。
現在の基本料は約2,200円/月。
20kVAの基本料は6,468円ですので、その差は4,268円/月にもなります。
今回の実証事業参加の条件として、2026年3月までの継続契約が必要なので今からだと13ヶ月あります。
今から13ヶ月間現状との基本料の差額を考えると、4268円x13ヶ月=55,484円ということになります。
従量分の電気代はそのまま変わらない前提で計算すると基本料だけで最低5.5万円程余分にかかる計算です。
差額5.5万円が8kW充電器設置代と思えば安いですが、固定費が上がるのはできれば避けたいところです。
契約破棄
最後にこのまま充電器だけ設置して電力契約は変更せずにいるという方法もありますが、、、
実証事業参加の条件に外れるのでおそらく充電器設置台20万円以上を請求されることになると思います。
さすがに電力契約を変えずに済ますというのは選択しにくいですね。
どうする?
現在進行系で進んでいる事態なので、まだどうするかわかりません。
とりあえず選択肢として一番優先度の高いまちエネと交渉というところから始めてみようと思います。
また結果がわかったらまとめて記事にしようと思います。
まちエネを契約する際は皆さん、基本料金の暴騰には注意したほうが良さそうです。