新築で注文住宅を建てた際にうちは太陽光発電を載せています。
いま発電している電気は、家の中で使われているのか、それとも売られているのかはパワコンのモニターで分かります。
ただ表示は0.1kW単位で、壁のモニターの前まで行かないと見られません。
その間にある「いま何がどれだけ食っているのか」が、まったく見えていませんでした。
それを埋めてくれたのがNature Remo Eです。
電力会社にBルートを申請して番号をもらい、あとはコンセントに挿すだけ。それだけで家じゅうの電気が1W単位でスマホに出るようにできているので紹介します。
太陽光そのものをどう決めたかは、家を建てるときに書いています。

もくじ
Bルートを申請して認証IDをもらう
スマートメーターには通信経路がいくつかあって、そのうち家の中の機器へデータを流すのがBルートです。使うには電力会社への申請が要ります。
うちは関西電力エリアなので申請先は関西電力送配電。今の手順を確認したところ、申込書をダウンロードして記入し、営業所へ郵送するか窓口へ持ち込む形でした。Webからの申し込みは用意されていません。
受付からサービス開始まで2〜3週間程度。認証ID(英数32桁)とパスワードは書面で郵送されてきます。利用料は無料です。
正直、ここが一番めんどうです。ただ一度きりですし、紙を出して待つだけなので、身構えるほどのことはありませんでした。
Nature Remo Eは天井のコンセントに挿すだけ
届いた認証IDとパスワードをアプリに入力して、本体をコンセントに挿す。作業はこれで終わりです。

うちはこの場所のコンセントを、あえて天井に下向きで付けてあります。床に近い位置だと本体もケーブルも目に入りますが、天井なら見上げないと気づきません。
分岐タップから伸ばしているのはUSB電源で、その先にSwitchBotのハブをぶら下げています。
無線LANは2.4GHz帯のみ。スマートメーターとは920MHz帯のWi-SUNでつながるので、メーターや分電盤から遠すぎない場所を選びます。

夜に開くとこうなります。太陽光は0Wで、家が使っている1,120Wがまるごと電力会社から来ている状態。屋根と家とメーターを結ぶ線が流れる向きに動くので、どっちに向かっているかがそのまま分かります。
エコキュート・太陽光・全館空調がECHONET Liteでつながった
Bルートで見えるのは、家全体の買電と売電です。
無印のRemo Eが違うのは、家の中のECHONET Lite対応機器と直接つながるところ。ECHONET Lite対応の家電なら情報が取れるので、思っていたより対象があります。

うちで並んでいるのはこの5つです。
- スマートメーター(Bルート)
- パナソニックのエコキュート
- カナディアンソーラーの電力検出ユニット(太陽光)
- スマート分電盤
- OMソーラーのパッシブエアコン(全館空調)
太陽光は純正モニターだと0.1kW単位ですが、Remo E経由なら1W単位です。刻みが細かくなっただけで、待機電力がどのくらいあるのかまで分かるようになりました。
全館空調は2年待った
最後の全館空調は、すぐには入りませんでした。
買ってすぐの2023年4月、パッシブエアコンが機器追加できずにサポートへ問い合わせています。返ってきたのは「Nature Remo Eと連携可能なECHONET Lite機器にエアコンは含まれておりません」でした。
そのとき自分はこう返信していました。対応していただければ太陽光発電の自家消費を自動化できると思いますので今後に期待しています、と。
それが2年ほど経ったアップデートで対応しました。今はアプリから運転状況が見えますし、操作もできます。

言ってみるものだなと思いました。(おそらく1個人の意見なので関係ないかもですが・・・)

5月16日は発電40kWhのうち37kWhを家で使っていた

この日はATTO 3を昼間に充電していました。
発電が40kWh、家で使ったのが50.7kWh。売電は2.7kWhで51円だけ、買電が13.5kWhで262円です。
売った分が2.7kWhしかないということは、発電40kWhのうち37kWhほどはそのまま家の中で消えた計算になります。割合にすると9割強。アプリの自家消費スコアも73Ptと高めに出ていました。
グラフを見ると、昼の山のところで水色の家の消費が橙色の発電を少し上回っています。この上回ったぶんが買電13.5kWhの中身です。
気になったのは「充電:0kWh」と出ているところ。EVに入れた電気はこの欄には入らず、ホームの50.7kWhの中に混ざっています。この画面だけでは、どこまでがクルマでどこからが家なのかは分けられません。
ちなみに売電が少ないのが得かどうかは、売電単価と買電単価しだいで入れ替わります。以前書きました。

買電が出たら通知が飛ぶようにしてある

Natureアプリは見るだけでなく、RemoEで検出している電力しきい値を決めてトリガーにできます。
うちで動いているのは2つです。
ひとつは「昼間買電状態」。買電が200W以上になったら通知が来るようにしてあります。昼間の買電単価が高い契約なので、昼に買ってしまっていることに気づけるようにという狙いです。
もうひとつが「買電8200W」。契約容量の10kVAを超えると基本料金に響くので、余裕をもって手前で知らせてもらっています。
どちらも通知が飛ぶだけですが、気づけるだけで家の中での動き方が変わります。
いま買うならE2かE2 liteか
うちのは旧型のRemo Eで、2023年3月にNature Storeで買っています。定価39,800円のところ、追加API公開記念のセールで19,900円ちょうど。ちょうど半額のときに当たりました。
現行は2025年4月に出たE2とE2 liteの2機種です。
| Nature Remo E2 | Nature Remo E2 lite | |
|---|---|---|
| 価格 | 49,940円 | 19,800円 |
| スマートメーター(Bルート) | ○ | ○ |
| ECHONET Lite機器と直接接続 | ○ 最大16台 | × |
| 見えるもの | 買電・売電に加えて発電量・蓄電池・エコキュート・エアコンなど | 買電・売電量、電力料金の目安、消費量に応じた通知 |
| 自家消費の割合 | 出せる | 出せない |
安いほうのE2 liteはスマートメーター専用です。
Natureの機能比較を見ると、liteのモニタリングに入っているのは買電と売電の量、電力料金の目安、消費量に応じた通知の3つです。太陽光発電量は上位のE2にしか入っていません。
この記事の5月16日の画面でいうと、liteで出るのは買電13.5kWhと売電2.7kWhまで。発電の40kWhが取れないので、そのうちどれだけ自分で使えたのかという割合も出しようがありません。
うちのやり方はliteだと成立しません。逆に、太陽光がない家で電気代の内訳を知りたいだけなら、19,800円のliteで十分だと思います。
旧型のRemo Eから見たE2の改善点は、ECHONET Lite機器の登録上限が8台から16台になったことと、スマートメーターのスキャン時間が半分になって通信成功率が上がったことです。
まとめ
Bルートの申請書を1枚出して、届いた番号をアプリに入れて、コンセントに挿す。やることはそれだけで、家じゅうの電気が1W単位で見えるようになりました。
見えたところで電気代が勝手に下がるわけではありません。ただ、昼に買電が出ていることに気づけるのと、発電のうちどれだけ自分で使えたのかが日ごとに分かるのは大きいです。太陽光を載せている家なら、見ているだけで面白いと思います。
この画面では「ホーム」に混ざってしまっているEVの充電を切り分ける話を書こうと思います。太陽光の余りに合わせて充電を動かすところは今は別の仕組みで組んであるので、そちらがまとまったらまた記事にします。
