2026年、日本市場に衝撃を与えるBYDの軽EV登場!
気になる性能・価格・ライバル比較を考察してみます。
もくじ
BYDが日本に投入する“軽EV”を徹底予想
勝手にですが、スペック・価格・ライバル比較までを徹底分析。
そして最後に、車名まで個人的に大胆予想してみます。
BYD軽EVのわかっていること(公式/スクープ報道ベース)
2025年7月時点で、わかっている情報はまだあまり多くありません。
報道やXでの情報を確認してみます。
- 2026年中に軽自動車EVを日本市場に投入予定(BYDジャパン公式)
- スタイルはN-BOXに似たスクエアボディ
- 両側スライドドア
- バッテリーは20kWh前後
- 充電性能は100kW(5C充電!)
X投稿引用:
ライバル車種との比較
2025年時点で販売中の軽自動車におけるおもなライバル車は下記通りです。
車種 | 駆動 | バッテリー | 航続距離 | 価格 | CEV補助金 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
N-BOX | FF/4WD | — | — | 約173〜247万円 | なし | ガソリン車 |
スペーシア | FF/4WD | — | — | 約153〜213万円 | なし | ガソリン車 |
タント | FF/4WD | — | — | 約148〜210万円 | なし | ガソリン車 |
サクラ / eKクロスEV | FF | 約20kWh | 約180 km | 約259〜308万円 | 最大55万円 | EV |
情報ソース:
各車種、スタート価格は200万円以下ですが、ターボでしっかり走れてそれなりに装備をつけた仕様だと200万円となってきます。
日産サクラ/三菱ekクロスEVは補助金の力を借りてなんとか実質250万円程度となっています。
BYD軽EVの価格戦略
BYDから出る軽EVの価格は気になるところです。
以下、ヒントとなりそうな情報です。
中国本国のSeagullは約7〜9万元(約150〜190万円)で、上級モデルはバッテリー容量38.88kWh、下位モデルは30.08kWh搭載しています。
今回の軽EVは20kWhバッテリーとの情報があります。
BYDのPHEV車用のバッテリーを流用してくるのでしょうか。
新規開発コストはかなりかかっていると思いますが、コストを抑える工夫はいろいろとしてくるでしょう。
個人的予想価格
ズバリ価格を予想してみます。
BYDのような海外メーカーはどうせあまり補助金が出ないと思うので、補助金なしでも買いやすい価格設定がとしてくるはずです。
20kWhバッテリーでコストを抑えていることも考慮すると、個人的な予想価格は229万円!
そこから補助金を多少もらえたとして実質199万円!
どうでしょうか。
販売規模とシェア予測
このBYDの軽EVで直接、シェアが食われる可能性のある軽ハイトワゴン代表3車種の2024年度販売台数は以下とおりです。
- N-BOX:210,768台(2024年4月~2025年3月)
- スペーシア:168,491台(2024年4月~2025年3月)
- タント:122,358台(2024年4月~2025年3月)
→ 3車種だけで合計:501,617台/年も売れていますね。
持ち家の2台目所有であれば充電器設置してEVにするのに最適です。
そのような需要で、仮にBYD軽EVがこれら既存ガソリン車販売台数のうち5%でもシェア奪うとすれば…
年間2.5万台の販売となり、これは日産サクラ(2024年販売台数:22,926台)を余裕で超えててくる台数です。
上記3車種以外にも売れている軽自動車は多いので、5万台程度売れる可能性
日産サクラは2022年発売なので最新の販売台数で比較するのはフェアじゃありませんが、2022年購入組は補助金要件である4年保有縛りが解けるのが2026年なのは不気味です。
しかも、今までサクラを購入していてEVの良さを実感している層が使い勝手の良いスライドドアで、充電性能も抜群なBYD軽EVに流れる可能性だってありそうです。
BYDのディーラー網もかなり充実してきていますし、EVが便利で快適ということが浸透すればもっとシェアを広げても不思議ではないと思います。
想定ターゲット層と販売戦略
BYDがわざわざ日本市場専用に作ってきた軽EVはどのような層がターゲットで、どんな販売戦略をとってくるかを考察してみます。
- 郊外・地方で持ち家+2台持ち層
- 既存ガソリン軽の置き換え需要
- 日産サクラ・リーフからの乗り換え
- 山間部などガソリンスタンド過疎地域では自宅充電が圧倒的に便利
複数台持ちの2台目がターゲット
基本的には持ち家で複数台持ちの2台目の買い替えをを考えている人がターゲットとなりそうです。
戸建て複数台持ちの世帯数
参考まで、日本の戸建て世帯数と複数台持ちの割合を調べてみました。
少し前ですが、2023年の公的統計によると、2023年(令和5年)10月1日現在、日本全国の総世帯数は5,621万5千世帯。(総務省データ)
このうち、「戸建て」(一戸建て)世帯の数については、総計値としては公表資料に明記されていませんが、国の大規模住宅調査によれば、「持ち家」のうち約60.4%が一戸建てというデータがあります。(参考記事)
この割合を総世帯数に当てはめると、計算は以下の通りです:
これより、戸建て世帯数の目安は、戸建て世帯数≒5,621万5千世帯×0.724×0.604≒2,458万世帯戸建て世帯数≒5,621万5千世帯×0.724×0.604≒2,458万世帯
つまり、約2,450〜2,500万世帯が一戸建てに居住していると推計できます(2023年時点・全国ベース)。
複数台保有率は約35%
2023年度乗用車市場動向調査についてによると、乗用車複数台保有率は約35%なので、単純計算で約2500万(世帯)x 35% = 約875万世帯ということになります。
この約875万世帯の2台目車両が潜在的な需要だとすると、かなり大きな市場ですね。
EVからの乗り換えも需要あり
また、前述したEV購入時の補助金4年縛りが解けている既存EVオーナーの乗り換え需要も、EVの良さを既に知っているので、かなりあると思います。
これらEVの潜在的需要喚起のために、充電器設置キャンペーンも実施してくると予想します。
車名を勝手に予想してみた
最後に、車名はまだ噂すらない段階ですが、勝手に予想してみます。
- BYDの命名は海洋生物系(Dolphin, Seal, Seagull)
- 軽EVには日本らしい小型モチーフが合いそう
これらから、候補例として:
- BYD K-POD:未来的で軽を暗示
- BYD Medaka:親しみある日本の淡水魚
- BYD Fairy:小さく可憐なイメージ
- BYD SeaCat:海洋つながり+柔らかさ
あまり他には思いつきませんでした…
もしかして軽EVで他車種も展開する可能性があれば、単純にアルファベットと数字だけにしてシリーズ化してくるかもしれません。
まとめ
BYDが軽EV市場に参入すれば、維持費・性能・価格でガソリン軽に迫ることが可能です。
ターゲット層は郊外の2台目ユーザー。
車名、価格、これから情報が出てくると思いますがすごく楽しみです。
今後の発表に注目しましょう。