インナーガレージ付の注文住宅を新築し住み始めて1年3ヵ月が経過しました。
今回はルーフボックス等を置く為に、ガレージ内にDIYで設置した大きな棚を紹介します。
もくじ
ルーフボックスの置き場に困る
冬の間はスキーへ行くので車に載せっぱなしのルーフボックスですが、燃費が悪くなるので不要時は取り外しています。
でも、長さ2m、幅1m程の大きさのルーフボックスで重量もそこそこあるのでかなりジャマです。
初めはガレージ内に立てて置いていましたがやはりジャマです。。
インナーガレージって車が無いとすごく広く感じるのですが車が止まっていると意外と狭いんです。。
天井付近で有効に使えそうなスペースがあったので、棚を自作してそこにルーフボックスを置くことにしました。
ガレージ棚は工務店との打ち合わせで削減→DIY予定に
工務店との打ち合わせで、ガレージ内に棚を造作で作ってもらうことも可能でしたが、他で予算削減してきた中、ガレージの棚を全て設置すると数十万円のプラス見積もりだったので当然妻からの許しが出ず全て削減しました。
ガレージ内は最小限の設備として入居後にDIYで時間をかけて自分で好きなように棚を作ることにしました。
棚の簡単な設計図作成
DIYで工作するときは簡単に設計図面を書かないとわけわからなくなります。
CADは良くわからないのでサイズがわかるようエクセルで書きました。
結果的に資材の買い出し時に柱太さを90角→75角へと変更しましたので当初の図面とは少し異なっていますが、イメージを書き出してみると必要な資材もわかってきました。
簡単に図面にしたとはいえ友人に相談したり書き直したりで図面決めるだけでおそらく1ヵ月くらいはかかっています。。
そもそもホームセンターで入手できる資材がわからなかったので下見へ行ったりもしてて余計時間がかかっています。
また、今回はDIYの練習も兼ねて柱と梁の接合を木を加工して「重ほぞ組」という釘や金具を使わない接合に無謀にもチャレンジしてみることにしました。(なかなか大変でした・・)
資材買い出し
資材(木材)は近くのホームセンターで揃えました。
主な資材は下記通りです
- 75角ヒノキ材GRN材(3m)x 4 ⇒柱用
- 90角杉材3m(AD材)x 2 ⇒梁用
- 2×4材 1820mm x3 ⇒棚板用
その他、2×4の端材等も使っているので正確ではありませんが、制作した2021年は木材価格高騰もあり合計1.7万円程かかっています。
全て1度に購入したわけではなく、ホームセンターの割引クーポンがある日にちょくちょく買って揃えました。
なかなかまとまった時間がとれなかったこともあり、おそらく図面作成だけで1ヵ月、資材揃えるにもさらに1ヵ月くらいはかかった気がします。
使用した工具
棚作成に使用したおもな工具等も記載します
- Hikoki 100V丸ノコ
- 丸ノコ定規
- SK11電動サンダー
- マキタ18V 電動インパクト(TD172)+ ドリル各種
- ノミ(32mm、28mm)、金づち
また、ほぞを整形するのにノミが何種類か使用して、そのノミを研ぐための砥石も使っています。
木材を切ったり、ほぞを刻んだりするのに丸ノコ・丸ノコ定規は必須でした。
電動インパクトは10年以上は使えると思い、マキタのプロ用モデルを新居に引っ越したタイミングで購入しています。
制作
制作はとにかく時間がかかりました。
朝から晩まで使えればおそらく2日くらいでできると思うのですが、平日夜家族が寝た後に少しずつ進めたのでなかなか終わりませんでした。
丸ノコを使うような大きな音の出る作業は夜間にできませんので地道に進めていました。
梁材のカット
梁材は棚設置のスペースにぴったり収めたかったのである程度精度と安定性を求めて杉の乾燥材(AD材)を使用しました。
スパンは2.5m程もありますが、上に載せる重量がルーフボックス+αですので90角でなんとか大丈夫かと思います。
スパンが2.5mもあると2×6や2×8材を縦にして梁にした方が良いのでしょうが、天井との隙間が狭くなってしまうため最小限の太さとして90角材を梁にしました。
丸ノコは切り込み深さが50mm程度までなので四方に墨線を引いて2回にわけて切りました。
柱材のカット
4本の柱材を必要な高さにカットします。
ガレージ内、水勾配で少しだけ傾斜があるので奥に設置する柱は5mm程短くしました。
柱材については、安い非乾燥材(グリーン材)のヒノキを使用しているので乾燥が進むにつれて縮むことも想定されます。
ガレージ内の棚に使う柱でそこまで精度が出ていなくてもなんとかなるので安い材を選びました。
こちらも75mm角ですが丸ノコでは一度に切り込めないので墨線を引いて2回に分けて切ります。
重ほぞ組
柱材と、梁材をほぞ組するため木を刻んで加工します。
柱(オス)側
ほぞを刻むときは差し込むオス側から作るのが基本だそうです。
丸ノコを使ってほぞにしたい部分に何度も切り込みを入れて、ノミと金づちで切り落として整形します。
丸ノコ定規の当て方と丸ノコの使い方が慣れていないと失敗するので、これを作成する以前に他のDIYをしてから挑んでいます。
以前友人と作成したウッドフェンスも丸ノコ等を使う良い経験でした。
刻んだオス側のほぞは出来上がりぱっと見綺麗にできて満足です。
これを家の前で作っていたら、本物の大工さんに声をかけられました(笑)
梁(メス)側
大変だったのはメス側です。
いわゆるほぞ穴を掘るのですが、奥行き方向の梁は貫通穴を空けて横方向の梁にはさらに小さいほぞ穴を寸法通りに空ける必要があります。
これがめちゃくちゃ時間かかりました。
ここまで刻むのにかなり時間かかっています
平日夜に1本ずつ仕上げて2週間くらいかかったと思います。。
ほぞ穴は大きく空けすぎてはダメなので、ノギスで測りながらノミで少しずつ削って調整しました。
これをやっている期間は寝不足になりました。。
柱と梁の組み上げ
資材を刻んで「重ほぞ組み」の準備がようやくできて、やっと棚を組むことができます。
一番楽しい瞬間です。
この時だけは休みの日に家族に時間をもらって一気に組み上げました。
少しきついくらいのほぞ穴だと釘を使用しなくてもハンマーでたたいてしっかり縦横方向同時に固定されかなりがっちりしています。
柱の下部は少し不安定なので2×4材で補強してあります。(ここは通常のコーススレッドで固定)
長尺物保管用に吊棚も設置
ルーフボックスを置くのが目的の棚ですが、同時にスキーを置く用に吊り板も設置することにしました。
言葉で書くとわかりにくいので写真を載せます。↓
吊り用にはステンレス製の寸切りボルト(M12)を使用しています。
置くものがスキー板数本でしたので吊るし用寸切りボルトはM10程度の太さでも良さそうでしたがホームセンターで先に購入してしまったので同じM12で揃えました。
長さはホームセンターで自由に使える高速切断機で切って揃えました。
あとで調べたら通販で長さをオーダーして注文したほうが安そうで切り口も綺麗です。
90角の梁に棚受け用の30×40の材を打ち付けて、そこに寸切りボルトを吊るす用にドリルで12mmの穴開けをしました。
完成
完成した状態がコレです↓
棚つくりを終えて
ガレージの収納は上方空間が有効に使えると全然違います。
ルーフボックスのような大きなモノを収納するのに最適な棚ができました。
また、スキー板も上部に置けるような吊棚も作ったのでかなり収納力がアップしました。
自分でスペースに合わせて加工したおかげで、ぴったしのサイズで作れてデッドスペースが有効活用できるようになって満足です
画像からもわかる通り、まだ脚立が立てかけられていたり整理しきれていないものがあるので、これからも時間を見つけて少しずつ使いやすい棚を作成していこうと思います。