BYD RACCO(ラッコ)の装備をN-BOX・サクラと比較

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BYDの軽EV「RACCO(ラッコ)」の価格をN-BOX・サクラと比べた記事を書きましたが、装備の話まで入れると長くなりすぎたので分けました。

BYD RACCO(ラッコ)の価格をN-BOX・サクラと比較
BYD RACCO(ラッコ)の価格214万5000円をホンダN-BOX、日産サクラとグレード別に比較しました。補助金を入れるとサクラとほぼ互角になる点や、自宅充電なら燃費換算70km/L相当という走行コストも試算しています。

こちらはBYD RACCOの装備をホンダN-BOX、日産サクラと1項目ずつ突き合わせた記事です。

TPMS、スマホキー、遠隔エアコン、幼児置き去り検知、そして保証。カタログの奥のほうに書いてある項目ほど、実際に乗り始めてから効いてきます。

BYD RACCOのフロント側の運転席まわり
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RACCOの装備を1枚の表にまとめた

価格は税込。MOPはメーカーオプション、DOPはディーラーオプションで、価格が公表されているものだけ数字を添えています。

N-BOXは5グレードすべてを並べました。全15項目です。(横にスクロールあり)

項目RACCO 200RACCO 300PlusRACCO 300PremiumN-BOX 標準ボディN-BOX カスタムN-BOX カスタムターボN-BOX ジョイN-BOX ジョイターボサクラ Xサクラ G
車両価格214.5万239.8万249.7万176.9万199.4万243.7万198.1万245.6万259.9万299.9万
補助金後実質199.5万224.8万234.7万176.9万199.4万243.7万198.1万245.6万201.9万241.9万
両側電動スライドドア○ ハンズフリー付MOP 29.48万 ナビ込MOP 28.27万 ナビ込MOP 28.27万 ナビ込設定なし設定なし
ディスプレイ 標準/MOP○ 10.1型 CarPlay対応○ 10.1型 CarPlay対応○ 10.1型 CarPlay対応MOP 21.67万 9型MOP 28.27万 9型 ドア込○ 9型MOP 28.27万 9型 ドア込○ 9型MOP 9型○ 9型
ナビ DOP不要 標準装備不要 標準装備不要 標準装備8型 16.28万8型 16.28万8型 16.28万8型 16.28万8型 16.28万9型ナビ 24.35万/9型DA 13.35万不要 MOP標準
CarPlay/Android Autoナビ装着で○ナビ装着で○ナビ装着で○ナビ装着で○
遠隔エアコンナビ装着で○ Honda CONNECTナビ装着で○ Honda CONNECTナビ装着で○ Honda CONNECTナビ装着で○ NissanConnect
空気圧監視なし○ TPMS○ TPMSなしなしなしなしなしなしなし
スマホキーなし○ NFC+Bluetooth○ NFC+Bluetoothなしなしなしなしなしなしなし
電動パワーシートなしなし○ 運転席6Way電動なしなしなしなしなしなしなし
置き去り検知なし○ 後席CPD○ 後席CPD後席リマインダーのみ後席リマインダーのみ後席リマインダーのみ後席リマインダーのみ後席リマインダーのみ後席リマインダーのみ後席リマインダーのみ
新車保証 一般4年10万km4年10万km4年10万km3年6万km3年6万km3年6万km3年6万km3年6万km3年6万km3年6万km
新車保証 特別(基幹部品)4年10万km 区分なし4年10万km 区分なし4年10万km 区分なし5年10万km5年10万km5年10万km5年10万km5年10万km5年10万km5年10万km
駆動用バッテリー保証8年16万km SoH70%以上8年16万km SoH70%以上8年16万km SoH70%以上8年16万km 9セグメント以上8年16万km 9セグメント以上
高電圧部品の保証8年16万km8年16万km8年16万km記載なし記載なし

色を付けたセルは、その項目でいちばん優れている値です。多くのグレードが並ぶ項目は色を付けていません。

出典は次のとおりです。

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項目別に見た装備の違い

両側電動スライドドアとディスプレイ

RACCOは両側電動スライドドアが全グレード標準です。

N-BOXの電動スライドドアは全グレードで左側だけが標準で、右側はメーカーオプション。両側電動が最初から付くのは、カスタムターボとジョイターボの2グレードだけです。

しかもこの右側ドアは単体では選べません。標準ボディは9インチナビにコンフォートパッケージを足した29万4800円のセット、カスタムとジョイはナビに右側ドアとシートバックテーブルが同梱された28万2700円のセットになります。

つまりN-BOXで両側電動を得るには、必ずナビも一緒に買うことになります。同じ「両側電動」に揃えると差額がまとめて乗ってくるのは、この抱き合わせのためです。

そしてサクラはそもそもスライドドアではなくヒンジドアです。背の高い箱型が欲しくてサクラを見ていた人には、ここが決定打になりそうです。

RACCOのディスプレイは全車10.1インチのタッチスクリーンが標準で、グレードによる差はありません。Apple CarPlayとAndroid Autoも200から使えます。

N-BOXとサクラは、ナビを付けてはじめてCarPlayが使えます。付け方は2通りです。

  • メーカーオプション(MOP):N-BOX標準ボディは9型のナビ単体で21万6700円。カスタムとジョイは右側スライドドア込みの28万2700円のセット。ターボ2グレードは標準装備
  • ディーラーオプション(DOP):N-BOXは8型のHonda CONNECTナビが16万2800円。サクラXは9型のオリジナルナビNM1が24万3520円、ナビ機能のないディスプレイオーディオDJ1なら13万3520円(いずれも取付費込み)

ナビ単体で買えるのは標準ボディだけです。カスタムとジョイはドアとセットになるぶん高く見えますが、標準ボディのコンフォートパッケージ込み29万4800円より1万2100円安く収まります。

DOPのほうが安く見えますが、N-BOXは画面が8インチに下がります。MOPの9型を選ぶと両側電動スライドドアが付いてくるので、装備で選ぶならMOP、価格で割り切るならDOPという分かれ方です。

RACCOはここを悩む必要がありません。10.1インチが最初から付いていて、追加費用はゼロです。

RACCO300系だけが持っている装備

表を作っていて差がはっきり出たのが、300Plus以上に付く装備です。N-BOXにもサクラにも、グレードを問わず設定がないものばかりでした。

  • TPMS(タイヤ空気圧監視):300Plus以上に標準
  • スマホキー(NFC+Bluetoothデジタルキー):300Plus以上に標準
  • 幼児置き去り検知(後席CPD):300Plus以上に標準
  • 運転席6Way電動調整:300Premiumのみ
  • 足元投影ガイド付きハンズフリースライドドア:300Premiumのみ

TPMSは全車標準装備義務化にしてほしいくらいの装備だと思いますが、日本では普及が進んでいないですね。

スマホキーも効きます。我が家のATTO3はアプリからドアの解錠ができるだけで、スマホそのものがキーになるわけではありません。Model YLでスマホキーの快適さを知っている身としては、ここが200と300系の分かれ目になると思います。

置き去り検知は中身の違いに注意が必要です。N-BOXとサクラにある「後席リマインダー」は、走行前に後席ドアを開けたかどうかで降車時に注意を促す機能で、車内の子どもを検知するものではありません。同じ「置き忘れ対策」でも別物です。

遠隔エアコンは付き方が3車3様

遠隔エアコンは3車とも使えますが、条件が違います。

RACCOはBYDアプリで全グレード対応。追加のオプションは要りません。

N-BOXはHonda CONNECT、サクラはNissanConnectの機能なので、対応するナビを積んでいることが条件になります。N-BOXで最初から使えるのはカスタムターボとジョイターボだけで、標準ボディ・カスタム・ジョイはナビをオプションで足す必要があります。サクラもXはオプションです。

夏場に乗り込む前から冷やしておけるのは、EVとの相性がとても良いところです。

エンジンをかけずにバッテリーから駆動する電動エアコンは、アイドリングを気にせず使えます。住宅街の駐車場でも、スーパーの駐車場でも、エンジン音を出さずに車内だけ冷やせる。ガソリン車のリモートエアコンとは、使える場面の広さが全然違います。

我が家のATTO3やModel YLでも、夏にこの機能は手放せません。

保証はEVのバッテリーが手厚い

3社で保証の組み立て方そのものが違います。

  • BYD:区分なしの4年10万km1本。動力伝達もEVシステムも乗員保護も、塗装と穴あき錆まで同じ期間
  • ホンダ・日産:一般保証3年6万kmと、基幹部品の特別保証5年10万kmの2段階
  • BYDの延長保証(有償):5年目まで延長。初回車検時までに加入すると保証距離が無制限になる(加入条件は走行距離10万km以内、料金は加入時期で変動)

一般保証で比べればBYDが1年4万km長く、特別保証で比べれば国産2社が1年長い。どちらが厚いかは、何が壊れると思うかで答えが変わります。

BYDの距離が無制限になる延長保証は、走る人ほど得をする設計です。

駆動用バッテリーまわりは、EV2台の差がわかりやすく出ました。

  • RACCO:8年16万kmで初期容量の70%以上
  • サクラ:8年16万kmでバッテリー容量計9セグメント以上
  • RACCOのみ:PDU・DC-DCコンバーター・駆動モーターなど高電圧部品も8年16万km
  • RACCOのSoH延長保証(有償):10年30万kmまで

期間と距離はぴったり同じで、判定の仕方が違います。RACCOはバッテリー単体ではなく、EVの心臓部がまとめて8年見てもらえるのが強いところです。

SoH延長保証はATTO3で2万1000円だったので、RACCOも同じくらいの設定になりそうです。

N-BOXにはバッテリー保証の項目そのものがありません。ガソリン車なので当然ではありますが、10年先の下取り査定を考えると、バッテリーの状態が保証で担保されている意味は小さくないと思います。

N-BOXが明確に勝っているところ

RACCOびいきに寄りすぎないよう、N-BOXが上回る点も整理しておきます。

  • 4WDが選べる:RACCOもサクラもFFのみ。雪国での使用には有利
  • 満タン583km:一度に長距離を走るならガソリンが有利
  • 176万8800円から:補助金を待つ必要も申請の手間もない
  • リセールバリュー:中古市場で圧倒的に強い

特にリセールは無視できません。数年後に手放すときの差は、装備の差より大きくなる可能性があります。

RACCOは日本初の輸入軽EVで、リセールの実績がまだ存在しないからです。

まとめ

装備で並べると、RACCOは300Plus以上と200でまるで別のクルマでした。そして書き終えて出た結論は、300Premiumが一番コスパがいいです。

200と300Plusの差は25万3000円。ここでバッテリーが22.40kWhから35.84kWhへ13.44kWh増え、航続が210kmから320kmへ110km伸びます。1kWhあたり1万9000円ほどの計算で、これはEVの値付けとしてかなり安い部類です。

しかもこの25万3000円には、TPMSもスマホキーも幼児置き去り検知も含まれています。バッテリーの増量分だけで元が取れて、装備が丸ごとおまけになる感覚です。

300Plusと300Premiumの差にいたっては9万9000円。上の比較表には入れていませんが、この差額で増える装備は8項目あります。

  • 運転席6Way電動調整(300Plusは手動)
  • 足元投影ガイド付きハンズフリースライドドア
  • アラウンドビューモニター(300Plusは駐車リアカメラ)
  • 電動スライドドア感応式フットランプ
  • ホットカップホルダー
  • リアセンターアームレスト
  • シート材質が合成皮革に(300Plusは防水特製高級ファブリック)
  • ステアリングホイールが合成皮革に

内装色も300Premiumだけブラック&ベージュの2トーンになります。

これだけ入って10万円弱は、正直安いと思います。

補助金適用後で234万7000円。両側電動スライドドアとナビが標準のN-BOXカスタムターボが243万7000円ですから、全部入りのRACCOのほうが安く収まる計算になります。(しかもEV)

N-BOX側も、グレードで見ると印象が変わりました。装備を揃えると240万円台に届くのは、価格記事で見たとおりです。

まずは試乗車が入るのを待って、装備の使い勝手を自分の手で見に行きたいと思っています。

展示車で実際に見て触ってきたときの様子は、こちらにまとめています。

BYD RACCO(ラッコ)の実車レポート|214.5万円の軽EV
BYDの軽EV RACCO(ラッコ)の実車を京都のディーラーで見てきました。両側のドアロックスイッチやスマホキー、165/65R15という珍しいタイヤサイズまで、ATTO3乗りの視点で見た実車レポートです。

(いずれ買うかも・・・)

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この記事を書いた人

一般企業で働く、新しいモノが大好きな2児の父親。BMW X5やテスラ モデルYLのDIY整備記録を中心に、お得情報・注文住宅のことなど、誰かにとって「もしかして使える情報」を書き溜めています。

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