テスラ モデルYLの充電カーブ|プレコンなし7%スタートで熱ダレと持ち直しを実測

Tesla Model YL

 

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残量7%となったモデルYLを、プレコンディショニングなしで250kW機につなぎました。

2026年8月20日の夜、外気温は28℃です。残量ひと桁から挿したのは、記録している範囲でこれが4回目です。前の3回と並べるつもりでスクリーンショットを撮り続けました。

結果から書くと、25%でまだ235kW出ていました。これは今まで測ったなかで一番いい数字です。

ところがその直後にガクッと落ちて、34%では105kWまで垂れました。そして落ちたまま終わるかと思ったら、また戻ってきました。

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一般道を1時間走って、1時間停めてから挿した

到着したときの車内画面です。

モデルYLの車内ディスプレイ。外気温28℃、バッテリー残量7%、Battery very lowの警告が出ている

外気温28℃、残量7%。Battery very low の警告が出ていて、低電力モードでセントリーモードも切れています。

オドメーターは15,168km。前回の充電からの区間が416.5kmで、使ったのが46.7kWh、電費は112.2Wh/kmでした。

この日の充電前の使用状況は、法定速度くらいで一般道を1時間走って、そこで1時間ほど停車。

そのあと再始動して3.3km、7分だけ走ってスーパーチャージャーに着きました。

つまり、高速を何百kmも走った直後ではないし、かといって完全に冷え切ってもいない。1時間停めているあいだに、いったんバッテリー温度は下がっていると思われます。

プレコンディショニングはあえてかけないためにナビ目的地は設定せずに向かいました。

つないだのはV3の250kW機です。充電していたのは自分の1台だけなので、他の車と電力を分け合う条件ではありません。

251kWが19%まで、25%でまだ235kW

挿してから17秒で251kWに乗りました。

充電開始から3分11秒までの推移。残量7%251kWから20%249kWまでのテスラアプリ表示

そこから19%まで、ずっと251kWのままです。20%で249kW、21%で248kW。

充電開始から5分35秒までの推移。残量21%248kWから29%144kWまで1%刻み9回ぶんのテスラアプリ表示

22%で245kW、23%で243kW、24%で238kW、25%で235kW。1%あたり2〜5kWずつしか削れていません。

25%まで来るのに4分20秒、入ったのは15kWhでした。ここまでの平均で208kW出ている計算になります。

前に13%から挿したときは25%で210kWだったので、それを25kW上回りました。九州で撮った回は宮崎が155kW、山口にいたっては26%で118kWです。同じ25%あたりで見比べると、今回がはっきり抜けています。

26%から105kWまで落ちて、52%で119kWまで戻った

気持ちよく見ていられたのはここまででした。

26%で210kW。1%進んだだけで25kW落ちています。それまでの5倍以上の下げ幅です。

27%で176kW、28%で152kW、29%で144kW。

充電開始から17分27秒までの推移。残量30%135kWから55%114kWまでのテスラアプリ表示

30%で135kW、32%で130kW、そして34%で105kW。26%から34%までの8%ぶん、時間にして3分12秒で105kW削られた計算です。

このあいだ「充電ステーションにより充電速度を制限」のような注意書きは1枚も出ていません。前に他の車が来て出力を分け合ったときは、あの表示がちゃんと出ていました。今回は終始1台だけでの充電セッションでした。

熱ダレ?下がったあと出力戻ってくる挙動

だとすると、犯人はおそらく熱ダレです。250kWを4分半も受け続けたぶんの発熱に、冷却が追いついていない。

興味深いのは一旦大きく出力が下がったあとです。

35%で111kW、36%で110kW、38%で112kW。105kWで底を打って、じわじわ戻しています。

そのまま45%で112kW、50%で117kW、52%で119kW。落ちたところから14kW戻ってきました。

残量が増えるほど出力は落ちるのが普通なので、この形はどう見ても普通の充電カーブではありません。冷却が追いついて、上限が上がったと考えるのが素直だと思います。

最終的に55%時点で114kW。17分27秒で40kWh入りました。

今回55%で切り上げたのは、早く帰りたかったのと、効率のいいところだけで済ませたかったからです。翌日使用するぶんが足りればそれでいいです。

ここから先は1%進むのに40秒以上かかる領域なので、粘っても時間がもったいないです。

似た条件の回と並べてみる

残量ひと桁から250kW機に挿した4回を、1枚のグラフに重ねました。

残量ひと桁から挿した4回の充電カーブを重ねた折れ線グラフ。今回は19%まで251kW・25%で235kW・34%で105kWまで落ちてから52%で119kWまで戻る

数字にするとこうなります。

項目8/20 今回8/9 大津8/5 宮崎8/4 山口7/23
開始SOC7%1.7%7%7%で到着・11%で挿す4%
充電器V3V3V3V4V3
プレコンなしありありあり不明
同時に充電していた他車なしなしなし途中から1台1台
外気温28℃記録なし30℃超35℃記録なし
開始時刻21時04分1時04分11時28分15時02分20時42分
直前の走行一般道1時間→1時間停車→3.3km無充電602km郊外264km高速523km高速100km
ピーク251kW252kW253kW249kW251kW
250kW台の終わり19%18%22%届かず10%まで確認
22%での出力245kW174kW250kW記録なし186kW
25%での出力235kW137kW155kW記録なし(26%で118kW)記録なし
50%での出力117kW記録なし98kW120kW(エアコンを切ったあと)記録なし(57%で112kW)
切り上げ17分27秒で55%・40kWh5分57秒で25%・19kWh23分で60%・45kWh40分で81%・58kWh20分19秒で57%・45kWh
SOC追加に要した時間/平均出力
+20%4分45秒 210kW4分37秒 227kW(+20%)5分00秒 183kW(+18%)記録なし4分21秒 221kW(+18%)
+25%6分43秒 186kW5分57秒 202kW(+23%)記録なし記録なし記録なし
+35%11分30秒 152kW記録なし記録なし記録なし記録なし
+50%17分27秒 138kW(+48%)記録なし23分00秒 117kW(+53%)記録なし20分19秒 133kW(+53%)
+60%記録なし記録なし記録なし40分00秒 87kW(+67%)記録なし

下の5行は、開始SOCから何%ぶん足すのに何分かかって、そのあいだの平均が何kW出ていたかです。ぴったりの残量を撮れていない回はいちばん近い実測点を採って、実際の増分をカッコに入れました。アプリの積算表示は1kWh刻みでしか動かないので、追加ぶんは各回の合計kWhを%で割って換算しています。数kWの誤差は乗っていると思ってください。

山口は挿したストールが171kWで頭打ちになって、隣に挿し直してから249kWまで上がった回です。積算もそこでリセットされているので、25%あたりの記録が残っていません。

モデルYLで702km、山口SCが使えなくなった|九州旅行1日目
モデルYLで関西から大分・宇佐まで702kmを走った初日の記録です。出発直後に山口スーパーチャージャーが利用不可になり充電計画を作り直しました。ストールを挿し直したら171kWが249kWに変わっています。

大津は九州の帰りに、602kmを無充電で走り切った直後の回です。18%まで251kWが続いたのに、22%で174kW、25%では137kW。22%の時点では、並べたなかで一番低い数字です。

引っ張った長さと、そのあとの粘りは逆になる

こうして並べると、250kW台を引っ張った長さと、そのあとの粘りがきれいに逆になっています。

22%まで250kWを引っ張った宮崎は、25%で155kW。18%まで引っ張った大津は137kW。19%で250kW台を降りた今回が、25%でまだ235kWでした。

前半は大津が速い、後半は今回が速い

下5行の平均出力を見ると、前半だけなら大津が一番速いです。20%足すのに4分37秒、そのあいだの平均が227kW。今回は4分45秒の210kWなので、少しだけ負けています。

ところが後半まで入れると逆になります。残量50%の時点で、宮崎は98kW、今回は117kW。

前半の速さと、25%から先まで入れたときの速さは、別の話だということだと思います。

宮崎スーパーチャージャーは25%まで250kW|九州旅行2日目・充電編
モデルYLで宇佐から宮崎へ264km。宮崎スーパーチャージャーは残量25%まで250kW級が続き、23分で7%から60%まで充電。宿のデスティネーションチャージャーは電流が12Aから48Aまで変動したので15Aに固定しました。

250kWは出さなくていいから、熱ダレしない入れ方をしてほしい

ここまで見て思ったのは、250kWって本当に必要なんだろうか、ということです。

今回の前半は251kWをきれいに引っ張れました。でもそのツケが26%から先に回ってきて、8%進むあいだに105kWまで落ちています。

だったら最初から200kWくらいで受けて、熱の上限に当たらないまま最後まで行けたほうが、トータルでは速いんじゃないかと思います。ピークの数字は自慢にならないけれど、待っている側としてはそっちのほうがありがたい気がします。

熱ダレはバッテリーに良くなさそう

そもそも、あれだけ発熱させて上限に当たるところまで持っていくのは、バッテリーにとって悪影響がありそうです。急速充電の回数は減らせないので、せめて熱の入れ方は穏やかであってほしい。

自分で調整できるのは開始残量くらい

自分でコントロールできるとしたら、開始残量くらいです。プレコンなしで25%あたりから挿せば、そもそも250kWを浴びる時間が短くなります。もっとも、そうすると使える容量も減るので、遠出のときには選びにくい手ではありますが。

目標SoCを決めたら、あとは車に任せたい

一番ありがたいのは、車が勝手にやってくれることです。何%まで入れると設定しておけば(充電上限とは別)、その範囲で熱影響も予測して充電速度を調整。目標SoCが分かっていれば外気温やバッテリー温度、充電器を考慮して計算できるはずなので、OTAでそういう項目が増えたら嬉しいなと思います。テスラさん、どうでしょう。

モデルYL充電カーブ|プレコンなしでも13%から250kW
モデルYLの充電カーブを実測。プレコンなし・外気温29℃・残量13%でも250kWが出て、27分10秒で75%まで54kWh。5%刻みの平均出力表から、どこで切り上げるのが一番おいしいかも計算しました。

まとめ:夏は25%あたりから挿すのを試してみる

似た条件の回を並べて分かったのはこの5つです。

  • プレコンなしで挿しても251kWは出る。今回は19%まで続いた
  • 25%で235kWは7回の実測で最高。プレコンをかけた宮崎の155kW、大津の137kWを大きく上回った
  • そのぶん26%から急に落ちて、8%進むあいだに34%で105kWまで垂れた
  • 落ちたままにはならず、52%で119kWまで戻った。冷却が追いついた形に見える
  • 20%足すまでの平均出力なら大津の227kWが最速。ただし残量50%時点の出力は今回117kW、宮崎98kW

夏にプレコンなしで挿すのは、25%あたりまでで切り上げるならかなり具合がいい。そこから先まで入れるつもりなら、途中で一度垂れるのを覚悟したほうがよさそうです。

次に試したいのは、プレコンなしで25%くらいから挿す回です。250kWを浴びる時間そのものを短くしたら、あの落ち込みが出ないのかを見てみたいです。

そして冬です。外気が5℃くらいのときに同じことをやったら、たぶんまるで違うカーブが出てきます。そのときもまた1%刻みで撮ってきます。

モデルYL充電カーブ6回比較|速さを決めるのは残量より温度
モデルYLのスーパーチャージャー充電カーブを6回実測して比較。開始SOC・外気温・プレコンの有無まで並べたら、25%あたりの出力が118kWから210kWまで開きました。効いていたのは残量より温度です。

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