充電カーブを6回ぶん並べたときに、速さを決めているのは残量ではなく温度だ、という話を書きました。

あれから3回ぶん記録が増えたので、9回まとめて並べ直します。39%から挿した北九州だけは、そもそも高い出力の出る領域にいないので今回も外しました。残るのは8回です。
今日の充電がそのなかでいちばん速い回になりました。12%で挿して、35%ぶん入れるのに10分32秒、平均171kWです。
もくじ
今日の充電は12%で挿して52%まで
挿す直前の車内画面がこれです。

前回の充電から418.8kmを114.7Wh/kmで走ってきています。この日の走行は96.8kmで1時間16分、電費は119.8Wh/kmでした。外気温は27℃です。
到着時の残量は11%、挿したのが20時7分でした。ナビで目的地を設定していないので、プレコンディショニングはかかっていません。充電器に入っていたのはうちの1台だけです。

挿してすぐに251kW。17%で245kW、23%で222kW、27%で207kW。ここまで落ち込みがありません。
32%で191kW、37%で172kW、42%で152kW、47%で132kW、52%で113kW。12分42秒で34kWh入りました。途中で出力が急に落ちる、いわゆる熱ダレがまったく出ていません。
8回のカーブを重ねる
プレコンなしで挿した5回
まずプレコンディショニングをかけずに挿した回だけを重ねます。

青の今回と、緑の8/14が近い形をしています。どちらも直前にあまり走っていない回です。
赤の8/24は、北陸から381kmを走って帰ってきた直後に8%で挿しました。ピークは251kWまで出るのに、25%を過ぎたところで167kWまで落ちています。同じ27%台で今回は207kWなので、40kW違いました。
紫の8/20は面白い形で、34%で105kWまで落ちたあと、じわじわ戻って52%で119kWまで上がります。冷却が追いついて上限が戻ったのだと思います。

橙の8/23は高山で27%から挿した回です。開始残量が高いので、いちばん出力の乗る20%以下の区間を最初から使えていません。ピークも202kW止まりでした。
プレコンありで挿した3回と、7月の1回
こちらはプレコンディショニングがかかっていた回です。7月23日だけは記録が残っていないので不明ですが、高速を100km走った直後という条件は近いので一緒に置きました。

形が上のグラフとはっきり違います。250kW台を長く引っ張って、そこから崖のように落ちる。
橙の宮崎は22%まで250kWが続いたのに、そこから3%のあいだに95kW落ちました。緑の大津は602kmを無充電で走り切った直後で、18%まで251kW、22%で174kWです。
赤の山口はV4で、外気35℃・高速523km直後という一番厳しい条件でした。26%で118kWまで落ちて、そのあとエアコンを切ったら120kWまで戻っています。
8回ぶんの数字を1枚に
| 項目 | 8/28 今回 | 8/24 | 8/23 高山 | 8/20 | 8/14 | 8/9 大津 | 8/5 宮崎 | 8/4 山口 | 7/23 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 開始SOC | 12% | 8% | 27% | 7% | 13% | 1.7% | 7% | 7%で到着・11%で挿す | 4% |
| 充電器 | V3 | V3 | V3 | V3 | V3 | V3 | V3 | V4 | V3 |
| プレコン | なし | なし | なし | なし | なし | あり | あり | あり | 不明 |
| 同時に充電していた他車 | なし | なし | なし | なし | 1台→途中から3台 | なし | なし | 途中から1台 | 1台 |
| 外気温 | 27℃ | 29℃ | 記録なし | 28℃ | 29℃ | 記録なし | 30℃超 | 35℃ | 記録なし |
| 開始時刻 | 20時07分 | 21時03分 | 17時09分 | 21時04分 | 19時44分 | 1時04分 | 11時28分 | 15時02分 | 20時42分 |
| 直前の走行 | 96.8km・1時間16分 | 北陸から381km | 自宅から高山まで | 一般道1時間→1時間停車→3.3km | 始動10分後 | 無充電602km | 郊外264km | 高速523km | 高速100km |
| ピーク | 251kW | 251kW | 202kW | 251kW | 250kW | 252kW | 253kW | 249kW | 251kW |
| 250kW台の終わり | 12%(17%で245kW) | 18% | 届かず | 19% | 16% | 18% | 22% | 届かず | 10%まで確認 |
| 22%での出力 | 記録なし(23%で222kW) | 242kW | 該当なし | 245kW | 222kW | 174kW | 250kW | 記録なし | 186kW |
| 25%での出力 | 記録なし(27%で207kW) | 222kW | 該当なし | 235kW | 210kW | 137kW | 155kW | 記録なし(26%で118kW) | 記録なし |
| 35%での出力 | 記録なし(32%で191kW) | 該当なし | 記録なし(32%で176kW) | 111kW | 177kW | 該当なし | 記録なし | 記録なし | 記録なし |
| 50%での出力 | 記録なし(52%で113kW) | 該当なし | 記録なし(52%で124kW) | 117kW | 109kW | 該当なし | 98kW | 120kW(エアコンを切ったあと) | 記録なし(57%で112kW) |
| 切り上げ | 12分42秒で52%・34kWh | 28%まで撮影・17kWh | 32分32秒で85%・49kWh | 17分27秒で55%・40kWh | 27分10秒で75%・49kWh | 5分57秒で25%・19kWh | 23分で60%・45kWh | 40分で81%・58kWh | 20分19秒で57%・45kWh |
| SOC追加に要した時間/平均出力 | |||||||||
| +20% | 5分12秒 196kW | 4分43秒 216kW | 6分25秒 159kW | 4分45秒 210kW | 5分38秒 186kW | 4分37秒 227kW(+20%) | 5分00秒 183kW(+18%) | 記録なし | 4分21秒 221kW(+18%) |
| +25% | 6分40秒 189kW | 記録なし | 8分25秒 150kW | 6分43秒 186kW | 7分10秒 182kW | 5分57秒 202kW(+23%) | 記録なし | 記録なし | 記録なし |
| +35% | 10分32秒 171kW | 記録なし | 13分32秒 133kW | 11分30秒 152kW | 11分10秒 164kW | 記録なし | 記録なし | 記録なし | 記録なし |
| +40% | 12分42秒 161kW | 記録なし | 16分30秒 124kW | 13分52秒 143kW | 13分34秒 150kW | 記録なし | 17分00秒 127kW(+43%) | 記録なし | 記録なし |
| +50% | 記録なし | 記録なし | 23分54秒 105kW | 17分27秒 138kW(+48%) | 18分37秒 140kW | 記録なし | 23分00秒 117kW(+53%) | 記録なし | 20分19秒 133kW(+53%) |
| +60% | 記録なし | 記録なし | 32分32秒 90kW(+58%) | 記録なし | 25分07秒 125kW | 記録なし | 記録なし | 40分00秒 87kW(+67%) | 記録なし |
下の5行は、開始SOCから何%ぶん足すのに何分かかって、そのあいだの平均が何kW出ていたかです。ぴったりの残量を撮れていない回はいちばん近い実測点を採って、実際の増分をカッコに入れました。4%以上ズレているものは記録なしにしています。
色を付けたセルは、その項目でいちばん良い値です。8/20より前の5回の数字は、前回の比較記事に載せたものをそのまま使いました。
数字で見るとどうか
35%時点で見ると順番が入れ替わる
新しく足した「35%での出力」の行を見てください。
実測が残っているのは8/14の177kWと、8/20の111kWだけです。この2回は同じプレコンなしで、外気温も29℃と28℃でほぼ同じ。それでも66kW違います。
違いは250kW台をどこまで引っ張ったかでした。8/14は16%で250kW台を降りていて、8/20は19%まで引っ張っています。長く引っ張った8/20のほうが、35%では大きく落ちていました。
前回の記事で書いた「引っ張った長さと、そのあとの粘りは逆になる」がそのまま出ています。ピークを長く見られた回ほど、中盤で払わされる。
今回の8/28は32%で191kWでした。35%ちょうどの記録はありませんが、この2回のどちらより高い位置にいます。250kW台を降りたのが12%と一番早くて、そのぶん最後まで温度に余裕があったのだと思います。
+35%までの時間は今回が最速
実際に高速のパーキングで気にするのは、何分でどれだけ入るかのほうです。
35%ぶん足すのにかかった時間で並べると、今回の10分32秒・平均171kWが一番でした。次が8/14の11分10秒、8/20の11分30秒、8/23高山の13分32秒です。
40%ぶんまで伸ばしても順番は変わりません。今回が12分42秒・平均161kW、8/14が13分34秒、8/20が13分52秒、高山が16分30秒でした。宮崎だけ40%ちょうどの記録がないので、いちばん近い+43%の17分00秒を入れています。
高山だけ大きく遅いのは、27%から挿しているからです。20%以下の区間を最初から使えないぶんが、そのまま3分の差になっています。
夏はプレコンなしで熱ダレさせないほうがいい
8回並べて、前回よりはっきりしました。
夏に長距離を走った直後は、バッテリーがもう十分すぎるほど温まっています。そこへプレコンディショニングまでかけると、ピークは伸びても発熱の余裕がないので早く絞られる。宮崎・大津・山口がその形でした。
逆に今回のように1時間ちょっとの走行で、プレコンなしのまま挿すと、温度に余裕を残したまま50%あたりまで持っていけます。ピークの派手さより、こちらのほうが結果が速い。
今日は充電中、冷却がずっと大きな音で回っていました。あれだけ冷やす余力が残っていたということなので、外気温が下がる冬はもっと速くなるのかもしれません。
そのぶん冬は電池が冷えすぎていて、プレコンなしだと今度は出力が出ない可能性もあります。夏と逆の結果になるのか、それとも冷却の余裕が効いてもっと速くなるのか。これは実際に測ってみないと分かりません。
まとめ
39%スタートを除いた8回を並べ直しました。
- 今回は12%で挿して35%ぶんが10分32秒・平均171kW、40%ぶんが12分42秒・平均161kW。どちらも8回のなかで最速
- 挿してから52%まで落ち込みなし。27%時点で207kWは、381km走った直後の8/24(167kW)より40kW高い
- 35%での出力が残っているのは8/14の177kWと8/20の111kW。250kW台を長く引っ張った8/20のほうが中盤で落ちている
- 27%から挿した高山は35%ぶんに13分32秒。20%以下の区間を使えないぶん3分遅い
高速のパーキングで15分だけ停まる前提なら、10%台前半まで使ってから、プレコンなしで挿すのがいちばん効率がよさそうです。ひと桁まで引っ張っても、走ってきた直後ならそのぶんは戻ってきません。
次は冬に同じ測り方をします。外気温が下がったときにこの順番が変わるかどうかを見たいです。

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