ATTO 3 EXをリーフ・モデルY・bZ4Xと装備をそろえて比較

クルマ検討

 

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2026年9月29日に、BYDの新しい「ATTO 3 EX」が発売されました。バッテリーが大きくなり、後輪駆動になって、出力も大きく上がっています。

うちのATTO3は来年3月で補助金の4年の保有義務が終わるので、乗り換え候補としても気になる1台です。

そこで、ATTO 3 EXをいまの競合EVの日産リーフ、テスラ モデルY、トヨタ bZ4X、スズキ eビターラ、ボルボ EX30と、装備をそろえたグレードで比べてみたので記事にします。価格・バッテリー容量・航続距離・補助金は、2026年10月21日に各メーカーの公式資料と国の補助金の一覧で確かめたものです。

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ATTO 3 EXで変わったところ

BYDの公式発表と仕様表で、旧型から変わった主なところはこうです。

  • バッテリー容量:58.56kWh → 74.88kWh
  • 航続距離(WLTC):470km → 620km(RWD)、AWDは550km
  • 駆動方式:前輪駆動 → 後輪駆動(RWD)、4輪駆動(AWD)も追加
  • 最高出力:150kW(約204PS) → 230kW(約313PS、RWD)、AWDはシステム総合330kW(約449PS)
  • 最大トルク:RWDは380N・m、AWDはシステム総合560N・m
  • 急速充電の受け入れ:最大85kW → 最大100kW
  • ボンネットの中に95Lのフロントトランクを新設
  • ステアリングヒーターを追加、AWDには4.5Lの車載温冷庫

馬力は、1kW=1.36PSで換算した数字です。

旧型の470kmは国土交通省の審査値です。発表当初は「BYD調べ」で485kmとされていて、うちも買う前はその数字で比べていました。

価格はRWDが437万8,000円、AWDが487万3,000円です。

BYD公式のATTO 3 EXのページ

RWD化とAWDの追加がうれしい

なんといっても、後輪駆動になったのはかなり魅力的です。うちのATTO3は前輪駆動なので、ここは大きな違いです。

AWDは0-100km/h加速が4.0秒で、出力は旧型の2倍以上あります。車載温冷庫まで付いて、かなりの変わりようです。

フロントトランクも付いた

2023年2月に販売店で見たATTO3のボンネットの中。収納スペースはない

フロントトランクは、うちのATTO3にはありません。2023年に展示車のボンネットを開けたとき、スカスカなので後付けできそうと書いていたところです。

BYD ATTO3早速予約してきた
BYD ATTO3を、実車を見てその場で予約しました。58.56kWhでワングレード税込440万円、国産EVより100〜150万円安いです。内装の印象と、充電にかかる時間も確かめてきました。

ATTO 3 EXと競合EVの比較表

うちがATTO3を買った2023年は、比べられるEVが少なくて、選択肢はかなり限られていました。いまは同じくらいの価格帯で、これだけ並べて比べられるようになったのがうれしいです。

ATTO 3 EXは1グレードで、パノラマサンルーフ、ACC、前席のパワーシート・シートヒーター・シートベンチレーション、ステアリングヒーターまで標準で付いています。比べる車も、なるべくこの装備がそろうグレードを選びました。

車種容量(kWh)航続(km)価格補助金実質
BYD ATTO 3 EX RWD74.88620437.815422.8
BYD ATTO 3 EX AWD74.88550487.315472.3
日産リーフ B5 G55469564.9129435.9
日産リーフ B7 G78685599.9129470.9
テスラ モデルY RWD非公表547558.7127431.7
トヨタ bZ4X Z FWD74.69746550.0130420.0
スズキ eビターラ Z 2WD61520448.8127321.8
ボルボ EX30 Ultra P5 Long Range69560579.036543.0
参考:うちのATTO3(2023年)58.56470440.085355.0
  • 価格・補助金・実質の単位は万円で、価格は税込のメーカー希望小売価格です。実質は価格から補助金を引いた値段です
  • 補助金は国のCEV補助金で、2026年4月1日〜12月31日に登録する場合の金額です。自治体の分は入れていません
  • 航続はカタログの一充電走行距離(WLTCモード)です。テスラはバッテリー容量を公表していません
  • リーフはGでパワーシートが付きますが、ガラスルーフはメーカーオプションです。bZ4XはZでパノラマムーンルーフとシートベンチレーション、eビターラはZでガラスルーフと運転席パワーシート、EX30はUltraでパノラマ・ガラス・ルーフが標準になります
  • 2026年10月21日に、各メーカーの公式資料と次世代自動車振興センターの銘柄別補助金一覧(10月13日現在)で確認しました

装備を落としたグレードなら、リーフB5 Xは473.9万円(実質344.9万円)、bZ4X G FWDは480.0万円(実質350.0万円)、eビターラ X(49kWh、433km)は399.3万円(実質272.3万円)からあります。

補助金に差があっても価格で戦えている

本体価格だけなら、ATTO 3 EX RWDの437.8万円がこの中でいちばん安いです。

補助金を引くと、いちばん安いのはeビターラ Z 2WDの321.8万円です。バッテリーは61kWhとひと回り小さいですが、補助金127万円が効いています。

ATTO 3 EX RWDの実質422.8万円は、bZ4X Z FWDの420.0万円に次ぐ3番目です。ATTO 3 EXの補助金は15万円で、リーフ・モデルY・bZ4X・eビターラは127万〜130万円。100万円以上の差を付けられても、まだここに並んでいます。

同じ75kWhクラスで比べると

バッテリー容量が近い3台を並べるとこうなります。

  • トヨタ bZ4X Z FWD:74.69kWh、746km、実質420.0万円
  • BYD ATTO 3 EX RWD:74.88kWh、620km、実質422.8万円
  • 日産リーフ B7 G:78kWh、685km、実質470.9万円

航続距離はbZ4Xとリーフのほうが長いですが、実質の値段はbZ4Xとほぼ同じで、リーフより48.1万円安くなります。

他社のEVも、大きな補助金と定価の見直しで、ようやく価格で競えるようになってきた感じがします。それでも、これだけ補助金で差を付けられながら、まだBYDに価格の競争力があるのはすごいことだと思います。

2023年は同じ補助金だった

うちがATTO3を買った2023年は、ATTO3もリーフも同じ85万円の補助金でした。2024年から補助金の決め方が変わって、BYDはどんどん下がっています。

BYD ATTO3のCEV補助金85万円交付決定きた!
BYD ATTO3のCEV補助金85万円の交付が決定しました。申請してから2か月です。3月中の登録が間に合って旧年度の枠に乗りました。ローンの返済が始まったばかりでの入金になります。

2027年1月からは補助金が下がる

この比較の補助金は、2026年12月31日までに登録した場合の金額です。来年からは、どの車も下がります。

3月の時点では、日産のリーフは2027年1月の登録から129万円が100万円に下がると報じられていました。スズキのeビターラも127万円から98万円になる予定でした。

さらに10月21日に経済産業省が、2027年1月1日以降に登録する車の補助金を見直すと発表しました。EVの最高ランクの補助額は125万円から75万円に下がり、リーフは100万円よりもさらに下がっています。

経済産業省:CEV補助金の補助額の見直しについて(2026年10月21日)

同じ日に更新された次世代自動車振興センターの車種別の一覧で、比較した車の1月以降の補助金を確認するとこうなります。

車種今の補助金1月以降の補助金1月以降の実質
BYD ATTO 3 EX RWD159428.8
BYD ATTO 3 EX AWD159478.3
日産リーフ B5 G12977.4487.5
日産リーフ B7 G12977.4522.5
テスラ モデルY RWD12776.2482.5
トヨタ bZ4X Z FWD13078472.0
スズキ eビターラ Z 2WD12776.2372.6
ボルボ EX30 Ultra P5 Long Range3621.6557.4

1月以降に登録すると、ATTO 3 EX RWDはeビターラ Zに次ぐ2番目の安さになり、bZ4X Zより43.2万円安くなります。補助金の差が小さくなると、定価の安さがそのまま効いてきます。

今年度の申請受付は、12月上旬〜下旬に予算がなくなって終わる見込みだそうです。

見直しの中身と、ほかの車種の1月以降の補助金は、速報記事にまとめています。

CEV補助金が2027年1月から6割に|車種別の実質価格一覧
経済産業省が10月21日、CEV補助金を2027年1月1日以降の登録からおおむね6割に下げると発表しました。主な車種の実質価格を一覧にし、BYDやヒョンデが相対的に有利になる点もまとめました。

補助金が少ないぶん乗り換えは身軽

補助金をもらった車は、4年以内に手放すと補助金の一部を返す必要があります。

ATTO 3 EXは補助金が少ないぶん、もし4年以内に手放すことになっても、返す金額も少なくて済みます。乗り換えを考えるときに身軽なのは、逆にメリットかもしれません。

うちのATTO3と比べると

うちのATTO3は、2023年3月に補助金85万円で登録して、実質355万円でした。

ATTO 3 EX RWDは実質422.8万円なので、67.8万円高くなります。それでもバッテリーは約1.3倍、航続距離は470kmから620kmに伸びて、後輪駆動になって出力も上がっています。それくらいの価値はある変更だと思います。

支払いの総額は、納車の記事に書いています。

中国製EVのBYD ATTO3納車されて乗っています
BYD ATTO3が納車されました。乗り出しの支払いは全部込みで446.8万円です。グレードは1つで、無料色はグレーだけ。発注から2.5ヶ月という早さと、ETCが付かないことも書いています。

オーナーとして気になるところ

まだ試乗していないので、走りや乗り心地はわかりません。ここではカタログの変更点の中で、3年半乗ってきて気になるところだけ書いておきます。

航続距離620kmなら遠出も楽になりそう

うちのATTO3で2泊3日・1,030kmの家族旅行に行ったときは、1日目と3日目にそれぞれ4回ずつ、途中で充電しています。620kmあれば、その回数は減らせそうです。

BYD ATTO3で行く、2泊3日1000km家族旅行の充電記録と感想
BYD ATTO3で家族4人、2泊3日1,030kmの旅に出ました。自宅で100%にして出て、帰宅時は9%です。充電1回ごとの出力と単価、かかった合計を並べて、真夏のEV旅の実際をまとめました。

このときは真夏で、90kW級の充電器でもバッテリーが熱くなると50kW以下に落ちていました。EXは受け入れが最大100kWに上がり、充電前にバッテリーを温める機能も付いたので、遠出のときにどこまで変わるか気になります。

普段はほぼ家で充電しているので、近所の使い方では差は出ないかもしれません。

バッテリーの劣化は心配していない

EXのバッテリーも、旧型と同じBYDのブレードバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン)です。

うちのATTO3は一度バッテリーパックを交換していますが、交換後のSOH(バッテリーの健康度)は93%のまま変わっていません。

BYD ATTO3不具合その後3(完)
BYD ATTO3がバッテリー交換を終えて戻ってきました。年末から1か月以上の入庫です。代車の軽自動車で800km走って感じたEVとの差と、返却までにディーラーでやったテストをまとめました。

3年半乗って、走れる距離が減ってきたと感じたことはありません。容量が増えたEXでも、このあたりは変わらないといいなと思っています。

まとめ

ATTO 3 EXは、本体価格だけならこの中でいちばん安いEVです。容量も出力も航続距離も、旧型から大きく伸びて、後輪駆動になりました。

補助金は15万円と競合より100万円以上少ないのに、装備をそろえて比べると、実質の値段はeビターラ Z、bZ4X Zに次ぐ安さです。2027年1月からは他社の補助金も大きく下がり、1月以降の登録ならATTO 3 EX RWDはeビターラ Zに次ぐ2番目の安さになります。

うちのATTO3は来年3月で保有義務が終わります。ATTO 3 EXへの乗り換えはありかもなと思っているので、数字だけでなく実際に試乗してから決めようと思います。

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